こんにちは。フィードフォースで広告運用コンサルタントをしている 寒川 です。
Twitter広告のキーワードターゲティングはご存知でしょうか?
端的にいうと、Twitter内の検索連動型広告(リスティング広告)のようなものです。
リスティング広告の成果は他の広告と比較しても優秀な実績をあげているケースも多いかと思います。
昨今では、Cookieの規制によってユーザーの行動履歴が把握しづらくなっています。
そのような状況でもリスティング広告の成果が良い理由は、ユーザーが能動的に検索したワードに連動して表示される広告であり、ユーザーニーズに沿っている点があげられます。
今回は、Twitter内の検索連動型広告(リスティング広告)と言えるキーワードターゲティングの活用方法やキーワードの選定方法について、ご紹介していきます。
Twitter広告のキーワードターゲティングとは?
Twitter広告のキーワードターゲティングとは、Twitter内の「検索」や「ツイート」に基づいて広告配信を行うターゲティング手法です。
キーワードターゲティングを活用すると、検索ワード、最近のツイート、最近反応を示したツイートのキーワードに連動して広告を表示できます。
つまり、ユーザーが”いま”知りたい情報や興味のある事柄に対して、最適なタイミングでリーチできます。
Cookieの規制によってユーザーの行動履歴が把握しづらくなっている昨今、Cookieに依存せず、ユーザーニーズに対して広告配信できるキーワードターゲティングは、あらためて注目されているターゲティング手法です。
配信面
キーワードターゲティングの配信面は検索(検索結果が画面)・タイムラインの2種類があります。
管理画面のデフォルト設定では、検索(検索結果が画面)・タイムライン両方が選択されています。
タイムライン面の配信は停止できませんが、検索面は配信するか否かを選択できます。
検索(検索結果画面)

このようにTwitterを開くと、下部にアイコンが並んでおり、左から2番目のアイコンが検索画面になります。上部に検索窓があり、そこでユーザーはTwitter内を検索できます。
最近では、リアルタイムの情報をキャッチアップできるため、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使わずにTwitterで調べる人も増えてきています。
Twitter広告のキーワードターゲティングでは、このようにユーザーが検索した言葉やフレーズに基づいて、ユーザーをターゲティングし検索結果画面に広告が表示される仕組みです。
タイムライン

Twitterの下部のアイコンで一番左に位置している家のマークのアイコンがタイムライン面になります。
フォローしているアカウントの投稿が流れてくると思います。
入稿方法
キーワードターゲティングのキーワードの入稿方法は下記の通りです。
- キャンペーンの作成
- 広告グループの作成
- 広告グループの設定>「ターゲティング機能」の『キーワード(オプション)』にキーワードを入稿

検索窓にキーワードを入れると、1日あたりに出現する推定キーワード数が表示されます。

また、入稿するキーワードが多い場合には、カンマまたは改行で区切って一度に入稿できる「一括アップロード」も便利です。
ただし、一括アップロードの場合は、推定キーワード数は表示されませんので、ボリュームを確認したい場合には、1つずつ追加することをオススメします。

注意点・補足事項
- キーワードはすべての言語に対応しています。
- 句読点には対応していません。
- Twitter社では1広告グループあたり、最低でも25~50個入稿することを推奨しています。
ターゲティングできるユーザーの母数が少なくなることへの懸念なので、キーワードボリュームは開始前に必ず確認しておきましょう。 - 入稿時に #ハッシュタグ は不要です。
キーワードを入稿すると、ユーザーが #ハッシュタグ をつけた場合にも自動で適用されます。 - キーワードは語順に関わらず、そのキーワードが含まれている場合、またキーワードの間に別のワードが入っていても対象になります。
関連用語、活用形、類義語、スペルミス、造語も含まれますので、検索連動型広告でいう部分一致に近い形です。
キーワードは最大で750個まで入稿可能です。
また、Twitter社の広告ポリシーで出稿が禁止されているキーワードもあるので、不安な場合は慎重な扱いを要するカテゴリーのターゲティングに関するポリシー|Twitter広告で確認しておきましょう。
効果のいいキーワードの選定方法
次に、キーワードを選定するうえで成果の出やすいキーワードの探し方をみていきましょう。
検索連動型広告の成果
もし、検索連動型広告をすでに配信している場合、そこで成果のいいキーワードも参考にするのも一つの方法です。
ただし、GoogleやYahoo!の検索と比較して、Twitterはより日常の会話に近く、ユーザーの気持ちなどが含まれていることが多いです。
そのため、他の検索連動型広告で利用しているキーワードをそのまま流用するという判断は注意が必要です。
前出した「おうちカフェ」など、単語として成立しているキーワードなどはTwitterでも追加検討してもいいでしょう。
キーワードプランナー
Google社が提供しているキーワードプランナーも、参考にするといいでしょう。
キーワードのボリューム自体は、GoogleとTwitterで異なりますが、関連ワードなども見ておくと新たなキーワードが見つかることもあります。
実際にTwitterで検索してみる
これが一番間違いないでしょう。
検索連動型広告の成果やキーワードプランナーでキーワードが洗い出せたら、実際にTwitterで検索してみることをオススメします。
実際に検索してみると、ユーザーがその語句を違う意味で使っていることに気づけたり、ユーザーの投稿の文面からよりマッチするキーワードが発見できることも多いです。
Twitterアカウントのフォロワーの投稿を確認する
すでに自社アカウントがある場合は、フォロワーの投稿を見てみるのもよいでしょう。
自社アカウントのフォロワーが少ない場合には、競合他社のフォロワーの投稿も参考にするといいと思います。
ユーザーが発信している内容に触れることで、ユーザーの生の声(ワード)に気づける可能性も高いです。
特にツイート内容には「感情」や「思考」が表れるため、それらに関わるキーワードを入稿しておきましょう。
広告で選定するキーワードはどうしてもかしこまったワードになりやすく、その点では実際にユーザーが使っているワードを知っておくというのは、重要な作業です。
例えば、「おうちカフェ」「コーヒーブレイク」などのキーワードを検索しているユーザーは、自宅でコーヒーを飲もうという意志がある可能性が高いので、コーヒー豆やコーヒー器具などの広告を配信できると、ユーザーニーズともマッチするでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
特に2020年9月のiOS14のリリース以降、各事業会社はITPのCookieレスの影響について、頭を悩ませていると思います。
たしかに自分の興味・関心に沿わない広告は、ユーザーにとって”雑音”となり、うっとうしい・邪魔だと感じるでしょう。
しかし、キーワードターゲティングに関しては、ユーザーの能動的なニーズに自社のサービス・商品がマッチできていれば、雑音となりにくい情報となります。
キーワードターゲティングは、これからの時代のターゲティングとしても注目していきたいターゲティング手法といえるでしょう。