この記事では、SmartNews広告のうち、SmartNewsダイナミック広告(SmartNews Dynamic Ads)について、実際に私が運用してみて知ったこと・感じたことをお伝えしようと思います。
基本的には運用型広告に携わっている方向けの内容となります。
SmartNewsについて
SmartNewsについては、テレビCMなども放送されていますので、ご存知の方も多いと思いますが、改めてその特徴を確認してみましょう。
ニュースアプリとしては日本最大級のユーザー数を誇っており、ニュース以外にもクーポンなど、様々なジャンルの情報が集約されています。
広告媒体としての魅力は、広い年代の男女、特に働き盛りの世代にリーチできることです。 また、昨今の新型コロナウィルスの流行を受け、ニュースアプリそのものの需要が高まったことから、ユーザー数を伸ばしているところでもあります(2020年11月現在)。
SmartNewsダイナミック広告(SmartNews Dynamic Ads)とは
SmartNews広告は、SmartNewsのアプリ上で広告を配信できます。ニュースの間や記事の下部に広告が挿入される形です。

これまでは一部の業界に絞ってテスト配信を行っておりましたが、2020年6月より、業界に関わらず出稿が可能になりました。 (※)
出稿にあたっては事前審査がございます。
C2Cサービス、クラウドファンディングサービスについては現状配信不可となっております。
SmartNews広告には静的広告(スタティック広告)と、動的広告(ダイナミック広告)があります。
SmartNewsダイナミック広告(SmartNews Dynamic Ads)は、基本的にはリターゲティング配信となります(2020年11月現在)。
自社サイトへ訪問したユーザーが離脱したあと、閲覧した商品に基づき、広告クリエイティブを自動で生成し、SmartNews上で広告を配信できます。
ダイナミック広告は、実際にユーザーがサイト上で閲覧した商品をもとに広告が配信されるため、スタティック広告に比べてCTR、CVRが高くなる傾向があります。
ダイナミック広告については以下の記事もご参照ください。
配信してみてどんな感じ?
SmartNewsアプリ自体の配信面としての魅力、ユーザーボリュームによる点が大きいと感じました。
GoogleやFacebookでの運用型広告になれた運用者だと、やや運用レバーの少なさを不安に感じるかもしれませんが、SmartNewsアプリユーザーと広告配信を行いたいターゲットユーザーが合致していれば、ご検討いただいて良いと思います。
デモグラフィック情報に関しては、Facebook、LINEなどのソーシャルメディアに比べると、アプリ登録時の自己申告による推定となるため、やや精度は低い印象です。
また、自動入札に関しては、リーチ最大化、クリック最大化、CV最大化、CPA最適化が選べます。
個人的には、厳しい目標CPAがないのであれば、CV最大化を選択して日予算を多めにとる運用が良いかと思います。日予算の自動調整機能もあります。
というのも、ニュースアプリなので、大きなニュースがあった際に瞬間最大風速的にインプレッションが増えることがあり、あまり厳しい日予算で均等配信にしようとするとかえって機会損失につながりかねません。
ユーザーの動くタイミングが曜日・時間帯などで明確にわかっている場合はこの限りではありませんが、基本的には日々の変動に柔軟に対応できるような配信設計が良いと思います。
注意点としては、媒体タグでの売上計測が出来ないことです。
公式にサポートはされていませんが、Googleアナリティクスなどのパラメータを付与することは可能ですので、売上・ROASでの目標管理をされたい場合は、計測ツールのご使用をおすすめします。
また、OS別でみるとAndroidへの配信がメインになっています。iOSへも配信可能ですが、ボリュームとしてはAndroidよりも少ないです。
他の媒体と併せて配信しているクライアント様での成果について
他のダイナミック系広告メニュー(Facebook、LINEなど)と並行配信しているクライアント様では、SmartNewsは圧倒的にCPM、CPCが安価に配信出来ている事例があります。
上記の事例では、同じリターゲティングでも、FacebookがCPM1,400円程度のところ、SmartNewsは同期間で200円程度で配信出来ています。
要因としては、まだ競合が少ないことでIMPを出しやすい点があげられると思います。
また、成果のCPAも他媒体に比べ遜色がなく、配信したいターゲット層にしっかりとリーチができている手ごたえがあります。
他の媒体と配信ターゲットがかぶるのでは?という点については、全体のCPAが維持できる形でCV数の底上げができており、きちんと獲得に貢献できていると思います。
始めるのに必要なものは?
SmartNewsダイナミック広告を配信するには、「商品データフィード」が必要です。
商品データフィードは、文字数など、SmartNewsの媒体仕様に合わせて構築します。 (商品データフィード構築の際は、弊社提供のデータフィード作成ツール dfplus.io を推奨しています。)
商品データフィードは、お申込みの段階で掲載可否の確認をするのに必要です。
入稿できる商品点数に制限はありません(※)が、商品点数が多い場合は審査に時間を要する場合があります。
※媒体資料によれば4000万点での配信実績があるとのこと。
また、サイトへの「媒体計測タグの設置」が必要になります。
タグ自体はシンプルな構成になっており、詳細ページ・カートページ・CVページへのタグ設置が必須です。
SmartNewsダイナミック広告を出稿するには?
SmartNewsダイナミック広告は、他のダイナミック広告同様、データフィードの管理・運用が必要な広告メニューです。
そのため、データフィード・タグの知見、運用実績をもつ広告代理店に相談してみることをおすすめします。
弊社フィードフォースではリリース初期の段階からSmartNewsダイナミック広告の運用代行を承っております。
SmartNewsダイナミック広告の運用に関するご質問・ご相談はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
以上、実際にSmartNews広告を運用してみて得た知見について書いてきました。
SmartNews広告は開発途上の広告媒体のため、今後の機能追加が期待されます。
今まさにいろいろな機能が開発されていますので、広告主・運用代理店としては、自分が伝えた要望や配信実績が、開発の方向性に反映されるのも、面白いことの一つかなと思います。
ご興味のある方はぜひFeedmaticまでお問い合わせください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
(この記事は2020年12月22日現在の情報を基に執筆しています。)