こんにちは。フィードフォースで広告運用コンサルタントをしている 向井 です。

リスティング広告は「Google・Yahoo!の検索結果に表示される広告」とイメージされることが多いですが、検索結果以外にも広告掲載されることはご存じでしょうか。

掲載面ごとの配信実績を確認すると、「実際は『Google・Yahoo!の検索結果ではないところ』のほうが配信が多かった」という場面も少なくありません。

掲載面ごとに特徴やメリット・デメリットがあるため、詳細な配信実績を確認することで

この商材は、検索結果以外のほうがCVがとれやすい。検索結果以外の配信が多くなることを想定した広告文を追加しよう

検索結果以外に多く配信されているけど、まったくCVがとれていない。検索結果のほうがCPAが安価になると仮定して、いったん検索結果以外の掲載面を停止してみよう。

のように、分析から次の打ち手につなげられます。

この記事では、リスティング広告がどこに掲載されるのか、掲載面ごとの特徴、配信実績の確認方法、掲載可否の設定方法などについて解説していきます。

リスティング広告ってどこに掲載されるの?

Google・Yahoo!の検索結果

多くの方がイメージされる「リスティング広告の掲載面」である、Yahoo!・Googleの検索結果です。

ユーザーがGoogle・Yahoo!で検索すると、検索結果の上部または下部にテキスト広告が表示されます。検索結果の上部に表示される広告は最大で 4 件(スマートフォンだと3件)と数が限られています。

特にスマートフォンは、検索後のファーストビューが最上部の広告1件に占有されることが多いため、クリック率も高く「目立つ掲載面」となっています。

スマホのGoogle検索結果のイメージ
スマホのGoogle検索結果のイメージ
スマホのYahoo!検索結果のイメージ
スマホのYahoo!検索結果のイメージ

Google「Google ディスプレイ ネットワーク」

一般的に、画像の広告が配信される「Google ディスプレイ ネットワーク」ですが、リスティング広告も掲載できます

Google ディスプレイ ネットワークには、以下のように無数の掲載面があり、世界中のインターネット ユーザーの 90% 以上に広告を表示できます。

  1. Googleの関連サイト(Gmail、YouTubeなど)
  2. Googleと提携している、200 万以上のウェブサイトや動画、アプリ

ただし、リスティング広告の掲載面の設定に「Google ディスプレイ ネットワーク」を加えたからといっても、大量の掲載面に無作為に表示されるわけではなく、関連する商品の閲覧や情報収集を行っている潜在顧客に広告を表示できるとされています。

例えば、商材が不動産のリスティング広告の場合、「Google ディスプレイ ネットワーク」への配信設定をすると、不動産関連のWebサイトに掲載されたり、不動産関連のWebサイトに頻繁にアクセスしているユーザーに広告が表示されます。

また、

  • 使用されるのはあくまで検索キャンペーンの予算の使い残し分
  • ディスプレイでのコンバージョン単価は、検索の場合と同等またはそれ以下になる

とGoogle公式ヘルプに記載されていることから、「Google ディスプレイ ネットワーク」の配信設定をしても、通常のGoogle検索結果への配信量には影響しないと考えられます。

(ただし、その通りにはならない可能性も十分にあるため、後述のように掲載面ごとの配信実績を定期的にチェックする必要があると筆者は考えます)

Google「検索パートナー」

Googleの検索結果、Google ディスプレイ ネットワークの他に、「検索パートナー」というGoogleが提携しているサイトにも掲載できます。

公式ヘルプでは、検索パートナーがどのサイトなのかはあまり言及されておらず(「CNN」のみヘルプに記載あり)、「提携サイトの検索結果ページやサイト ディレクトリ ページ、ユーザーの検索に関連するその他のページに広告が表示される」といわれています。

また、「Google ディスプレイ ネットワーク」と「検索パートナー」の掲載面の違いについては具体的には述べられていません。

しかし、「検索パートナー」の特徴として「検索パートナーの配信が、Google検索結果の配信より大きく上回ることがある」ことがあげられます。

上述のとおり「Google ディスプレイ ネットワーク」では「使用されるのはあくまで検索キャンペーンの予算の使い残し分」と決まっています。

しかし「検索パートナー」については、筆者が過去運用した例として「配信金額の割合が、検索パートナーが95%、Google検索が5%」となり、結果として多くのCVにつながったケースもあります。

このことからわかる通り、「検索パートナーは、Google検索ではリーチできないユーザーに、CVを最大化しながらリーチできる可能性がある」といえるでしょう。

Google公式ヘルプにも記載がある「検索パートナー」:CNN
Google公式ヘルプにも記載がある「検索パートナー」:CNN

Yahoo!広告「その他の広告掲載方式」

Yahoo!広告(検索広告)「その他の掲載方式」を設定すると、下記2種類の掲載面に配信できます。

  1. Yahoo!内のコンテンツ
  2. Yahoo!広告の提携パートナーサイト

Yahoo!内のコンテンツ

Yahoo!知恵袋・Yahoo!ニュース・Yahoo!ファイナンス・ヤフオク!など、Yahoo!の豊富なコンテンツ内にも、リスティング広告を表示することができます。

掲載するメリットとしてあげられるのは、どのコンテンツでも商材と関連するキーワードで検索したユーザーに広告を表示できることです。

例えば、

  • ヤフオク!で「クリスマスツリー」を検索しているユーザーに、クリスマス関連商品の広告を表示させる
  • Yahoo!ニュースで「桜 開花予想」と検索しているユーザーに、お花見関連商品の広告を表示させる
  • Yahoo!知恵袋で「老人ホーム 費用」と検索しているユーザーに、介護施設の広告を表示させる

など、「直接商品を探しているユーザーではなくても、近しい行動を起こしている」ユーザーに広告を表示できることがメリットです。

※実際に上記の例通りには広告表示されない可能性もあります。

※Yahoo!ファイナンス・ヤフオク!・Yahoo!ニュースは、2021年12月時点でPCページでは上部に検索広告表示スペースを確認できましたが、スマートフォンページでは検索広告表示スペースは確認できませんでした。Yahoo!知恵袋は、PC・スマートフォン両ページで検索広告表示スペースがあることを確認しています。

Yahoo!ニュース ニュース検索結果
Yahoo!ニュース ニュース検索結果
ヤフオク! 商品検索結果
ヤフオク! 商品検索結果
Yahoo!知恵袋 検索結果
Yahoo!知恵袋 検索結果

Yahoo!の「提携パートナーサイト」

Googleに「検索パートナー」があるように、Yahoo!においても「提携パートナーサイト」というYahoo!以外の提携サイトに広告を掲載することができます。

Yahoo!公式ヘルプで具体的に言及されているのは、2021年12月時点で下記画像のWebサイトです。(下記サイト以外も掲載される場合があります)

Yahoo!「提携パートナーサイト」
画像引用:Yahoo!広告(リスティング・ディスプレイ広告)の掲載先│Yahoo!広告

この中で特筆すべき特徴は、Microsoftのブラウザ「Microsoft Edge」・「Internet Explorer」 の既定検索エンジン「bing」の検索結果に掲載できることです。

インターネットにあまり明るくないユーザーがパソコンで何かを調べようとした場合、まず「Microsoft Edge」(古いパソコンだと「Internet Explorer」)を使うことは少なくありません。

そのため、年齢層が高めの商材だったり、インターネットにあまり明るくない層に向けた商材のリスティング広告の場合は、bing配信が効果的な可能性もあると考えます。

リスティング広告、掲載面ごとの配信実績を確認したい!

上記のとおり、Google・Yahoo!の検索結果以外にも多種多様な掲載面があることを解説してきました。掲載面ごとにユーザーの意識が異なるため、定期的に掲載面ごとの配信実績を確認し、その掲載面が商材に適しているか?適していないか?を分析する必要があります。

それでは、Google・Yahoo!それぞれの管理画面で、下記の手順で配信実績を確認してみましょう。

Googleでの確認方法

  1. Google広告の管理画面にアクセス
  2. 「分類」をクリック
  3. 「ネットワーク(検索パートナーを含む)」をクリック
  4. 行が分割され、「Google検索」・「検索パートナー」・「Google ディスプレイ ネットワーク」に分けて数値を確認できます。
Google広告掲載面確認方法

Yahoo!での確認方法

  1. Yahoo!広告(検索広告)の管理画面にアクセス
  2. 「表示切替」をクリック
  3. 「広告掲載方式」をクリック
  4. 行が分割され、「ウェブ検索」と「その他の広告掲載方式」に分けて数値を確認できます。

※「ウェブ検索」=Yahoo!検索のみの配信実績/「その他の広告掲載方式」=Yahoo!内のコンテンツ及びYahoo!広告の提携パートナーサイトの配信実績

Yahoo!広告(検索広告)掲載面確認方法

リスティング広告の掲載先、どうやって設定するの?

配信実績をもとに分析した後に「提携先の掲載を停止したい、再開させたい」となった場合、下記の手順で設定を変更できます。

Googleの設定方法

  1. 設定したいキャンペーンにアクセス
  2. 左側の「設定」をクリック
  3. 「ネットワーク」の行をクリック
Google広告(リスティング)掲載先の設定

すると、「検索ネットワーク」と「ディスプレイネットワーク」のチェックボックスが表示されます。

掲載したい場合はチェックボックスにチェックを入れて(掲載したくない場合はチェックボックスのチェックを外して)、右下の「保存」をクリックし、設定終了です。

Google広告(リスティング広告)掲載の設定

Yahoo!の設定方法

  1. 設定したいキャンペーンにアクセス
  2. 「キャンペーン設定情報」をクリック
Yahoo!広告(検索広告)の掲載先設定

キャンペーン設定情報が表示されますので、最下部の「設定内容を編集」をクリック

Yahoo!広告(検索広告)の掲載先設定

すると、「その他の設定」の箇所に、「検索を含むすべての広告掲載方式」と「検索のみ」のチェックが表示されます。

Yahoo!の検索結果のみに掲載したい場合は「検索のみ」にチェック、提携パートナーにも掲載したい場合は「検索を含むすべての広告掲載方式」にチェックを入れ、最下部の「編集内容を保存」をクリックし、設定終了です。

Yahoo!広告(検索広告)の掲載先設定

まとめ

掲載面ごとにメリット・デメリットがあり、ユーザーの意識の違いもあることから、リスティング広告を運用するにあたって掲載面は重要な指標の一つです。

単純に掲載面のイメージのみで判断するのではなく、その掲載面からCVが出ているのか?なぜその掲載面でCVが多いのか/少ないのか?を考えることで、リスティング広告を改善させることができます。

この機会に掲載面を改めて確認してみてはいかがでしょうか。