こんにちは。Feedmaticチームでリーダーをしてる牧之瀬です。

2021年4月にリリースされたiOS14.5へのアップデート以降、ATT(AppTrackingTransparency)を有効にしているユーザーにおいては、ユーザーデータの収集が難しい状況になっています。

その結果、主にiOS端末においてFacebookが取得できるデータが減少し、リターゲティング広告を中心に成果の停滞が見られるケースもでてきています。

  • 昨年比で見るとコンバージョン数、売上が低下しかつ効率も悪化している。
  • 特にリターゲティング広告の配信量が減少し、CPA / ROASが悪化している。
  • 要因の特定ができておらず、施策を実施しても改善幅が少ない。

成果悪化については様々な要因が考えられると思いますが、2021年4月以降、ITPがFacebook広告においてどのような影響をもたらしているのか、またその対処方法について解説します。

調査してみました:リターゲティング配信ではiOSの配信量が顕著に低下している

実際にFacebook広告で起きている変化について調査を実施しました。2021年6月頃から徐々に、リターゲティング配信においてiOS端末への配信割合が低下している事が分かります。

OS別配信金額割合の推移(リターゲティング
(OS別配信金額割合の推移(リターゲティング):ランダムにて抽出したアカウント合算、弊社調べ)

Facebook広告で成果を出すために有効な手段

リターゲティング広告にて成果が出しづらくなっているFacebook広告ですが、
FacebookやInstagram面に広告配信でき多くのユーザーにリーチできるメニューであることからも、今後も広告配信のポートフォリオからは外すことができないメニューです。

次に、Facebook広告のリターゲティング配信以外のOS別のデータもまとめてみました。

2021年6月以降もiOSへの配信量は変化が見られず、引き続きiOS中心の配信となっている事が分かります。

OS別配信金額割合の推移(非リターゲティング)
(OS別配信金額割合の推移(非リターゲティング):ランダムにて抽出したアカウント合算、弊社調べ)

オーディエンスデータを活用した配信は、リターゲティング配信ではアプローチしづらくなっているiOSユーザーへのリーチができる方法として有効です。

Facebook広告に限らず今後の広告配信において重要な点は、各媒体が保有しているデータ等Cookie以外のデータを活用した配信を拡大していくことでしょう。

次の章では、具体的なFacebook広告における有効なITP対策について紹介します。

Facebook広告のオーディエンスデータを活用した配信

エンゲージメントカスタムオーディエンス

エンゲージメントカスタムオーディエンスとは、Facebookが提供するアプリやサービスでコンテンツに対してアクションを実行したことがある利用者で構成されるカスタムオーディエンスです。

具体的にターゲティングをすることができるユーザーは以下の通りです。

  • 動画を再生したユーザー:例)動画を3秒以上再生したユーザー
  • リード獲得フォーム:例)リード獲得広告経由でフォームを開いたユーザー
  • インスタントエクスペリエンス:例)インスタントエクスペリエンスを開いたユーザー
  • Instagramアカウント:例)プロフィールにアクセスしたユーザー・投稿にいいねをしたユーザー
  • イベント:例)Facebook上のイベントにアクションしたユーザー
  • Facebookページ:例)Facebookページにいいねをしているユーザー

参照元:エンゲージメントカスタムオーディエンスについて|Meta for Business

ショッピングカスタムオーディエンス

FacebookやInstagramショッピングに関するさまざまなアクション(商品の閲覧 など)を行ったオーディエンスに対して、広告を配信できます。

ショッピングカスタムオーディエンスの作成は、Instagram(Facebook)ショップを開設したFacebookページとInstagramビジネスアカウントのみ可能です。

  • ショップへの訪問
  • コレクションの閲覧
  • 商品詳細ページの閲覧
  • 商品の保存
  • カートに追加※
  • チェックアウト開始※
  • 購入※

※は「Instagramでチェックアウト」を利用中のビジネスのみ利用可能です。現在、日本では当該チェックアウト機能が利用できないため、カートに追加や購入のシグナルは活用できません。

Facebook / Instagramの登録情報を基にした配信

プロフィールに含まれた内容や、FacebookでつながりになっているFacebookページ、グループ、およびその他のサイト上の内容に基づいて、広告の対象者を絞り込むことができます。

趣味・関心、活動、好きな音楽、好きな映画、好きなテレビ番組などのセクションがあります。

カスタマーリストを活用した配信

既に広告主が保有している会員データなどを活用しFacebook広告のターゲットとして活用する配信です。メールアドレスなどの情報をFacebook広告にアップロードし、オーディエンスを作成できます。

カスタマーリストに配信もできますが、カスタマーリストを基に類似ユーザーを作成し、より顧客に近しい属性のユーザーへの広告配信も可能です。

参照元:顧客リストからカスタムオーディエンスを作成する|Meta for Business

詳細マッチングを導入する

ユーザーの情報をサードパーティCookieからではなく、Facebookピクセルのパラメーターにメールアドレス、生年月日、電話番号などを設定してユーザーを識別しようとする手動詳細マッチングも有効な手段です。次に紹介するCAPIと比べると比較的簡単に実装できます。

詳細マッチングの仕組みや導入方法については以下記事を参考にしてみてください。

コンバージョンAPI(CAPI)を導入する

Cookieに依存しない計測方法としてFacebook社はコンバージョンAPI(CAPI)を提供しています。

徐々にCAPIを導入する企業様も増えてきている状況ではありますが、
CAPIは技術的な知識や開発を必要とし導入ハードルが高いことから、すぐには取り組めないという企業様も多いのではないでしょうか。

中長期的に見ると導入した方が間違いなく良い施策なので、導入に向けた準備を進めるとよいでしょう。

▽弊社ではコンバージョンAPI導入支援も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

まとめ

2023年に控えているCookie規制の際には各媒体でリターゲティング広告を中心に成果が落ちることが予想されます。

今後のCookieレス時代を見据え、徐々に各媒体固有のデータなどCookie以外のデータを活用した広告配信へ拡大していくことが有効な打ち手の一つとなってくるでしょう。

実際にFacebook広告を運用しているいくつかのアカウントではリターゲティング広告と同じ位の成果が出始めている事例も見られ始めています。

リターゲティング広告は一つの手段です。リターゲティングでリーチできないユーザーにどのように情報を届けるか?引き続き当ブログでも紹介していきたいと思います。