直近のiOSアップデートにおいて、広告配信にも大きな影響が出る事が予測されております。
具体的には、「広告配信ができない」「広告管理画面上からCV計測ができない」など、
ビジネスの売上や広告配信成果の評価に関わる所まで大きな影響があることが想定されます。

本記事では、Facebook広告において”対応しなくてはならないこと”をご紹介します。

iOS14.5のアップデートで起きていること

先日アップル社が発表したiOS14.5のアップデートにおきまして、下記の変化が出ることがFacebook社より案内されております。

  • アプリが取得する情報を表示するプライバシーラベル義務化
    すべてのアプリは、アプリのデータ取得に関する方針について、AppleのApp Store Connectを通じて提示する必要があります。
  • トラッキングの透明性に関するオプトイン設定画面義務化
    App Store で公開されているFacebookなどのアプリは、AppleのApp Traking Transparency(ATT、オプトイン設定画面)を通じて、サードパーティのアプリとウェブサイトにおけるトラッキングの許可を利用者に求める必要があります。
  • アプリ/ブラウザのAPIを通じたトラッキング義務化
    Facebookやその他のプラットフォームは、イベントのレポートを制限および合算し、遅延させるSKAdNetwork(SKAN)APIを導入する必要があります。

AppleのiOS 14リリースが広告やレポートに及ぼしうる影響 | Facebook Businessヘルプセンター

Facebook広告配信に与える影響

Facebook社が発表している影響については以下があげられています。

  • iOS14ユーザーからのコンバージョンが正確に取得出来なくなり、統計モデルが使用される可能性があります。
  • iOS14ユーザーのオーディエンス蓄積が出来なくなり、リターゲティングの精度が低下します。
  • Facebook広告マネージャのアトリビューションウィンドウが変更となり、Click後28日までの計測が出来なくなります。
  • Facebook広告マネージャのCV反映タイミングが変更されます。また、データ集計に遅延が生じる場合があります。
  • 配信の内訳が取得できなくなります(年齢・性別・地域・配置面など)
  • Facebookオーディエンスマネージャへの配信が出来なくなります。
  • ピクセルにより取得できるイベント、カスタムコンバージョンはドメインごとに8種類に制限されます。

参考:https://www.facebook.com/business/help/331612538028890?id=428636648170202

コンバージョン計測やリターゲティングオーディエンスの縮小など広告配信の成果、アトリビューション期間の縮小や配信の内訳の確認など評価の部分で影響が想定されます。

本アップデートにより個人を特定できる情報に対する制限が大きくなるため、
登録している個人情報を基に広告配信しているFacebook広告は対策が必須となります。

Facebook広告における対策事項

Facebook社から案内されている対策が2点あります。(2021年3月3日時点)

  • 1.ビジネスマネージャのドメイン認証
  • 2.上限8種類までイベント数を選ぶ(合算イベント測定)

ビジネスマネージャのドメイン認証について

ビジネスマネージャのドメイン認証は、ドメインの所有者の確認によりコンテンツの安全性を確保するための機能です。

ドメイン認証をすることで、リンクとコンテンツの編集権限を管理して、ドメインの不正使用を防ぐこともできます。

ドメイン認証をすることはiOSアップデート以前は推奨の設定でした。一方、本アップデート後はドメイン認証を実施していないと2の合算イベント測定が実施できないため、広告を配信してもイベント/カスタムコンバージョンの計測ができなくなります。

そのため、ドメイン認証をすることはFacebook広告配信をする上で必ず実施していただきたい対応となります。

合算イベント測定について

ビジネスマネージャのドメイン設定が完了した後、合算イベントの測定を実施できます。

こちらは、Facebookピクセルが設置されているドメインごとに、イベント数/カスタムコンバージョン数が上限8種類に限定されるアップデートとなります。

ピクセル単位で8種類ではなく、ドメインごとに8種類のイベントに制限されることに注意が必要です。

例えば下図のように、1つのドメインに3種類のピクセルが設置されている状況を考えてみましょう。
自社のピクセルのイベントで5つ優先順位設定をした場合、残り2つのピクセルで3つのイベントしか計測ができなくなります。

iOS14 合算イベント測定

本アップデートについてはFacebookダイナミック広告を運用している事業会社様には大きな影響となります。

Facebookの標準イベントだけで8種類以上のイベントがあり、カスタムコンバージョンも制限の対象となります。これまで9種類以上のイベントを設定していた場合は、今まで計測できていたイベントが取得できなくなります。

そのため、8種類のイベント・カスタムコンバージョンを選定する上では慎重な判断が必要になります。

対策事項の設定方法

ここからはビジネスマネージャのドメイン認証と合算イベント計測の設定方法を紹介します。

ビジネスマネージャのドメイン認証について

1.ビジネス設定内「ブランドセーフティ>ドメイン」より認証したいドメインをビジネスマネージャに追加

iOS14対策:ビジネスマネージャのドメイン認証

2.ビジネスにリンクしたいドメインを選択

iOS14対策(Facebook):ビジネスマネージャのドメイン認証

3.FacebookビジネスマネージャからDLできるファイルをウェブサイトのルートディレクタにアップロード

ビジネスマネージャに表示される手順通りに作業を進めてください。
アップロードできたらビジネスマネージャ上より認証するをクリックし確認ができれば、ドメイン認証は完了です。

iOS14対策(Facebook):ビジネスマネージャのドメイン認証

上限8種類までイベント数を選ぶ(合算イベント測定)

1.イベントマネージャよりピクセルを選択
2.合算イベント測定を選択、ウェブイベントを設定

iOS14対策(Facebook):合算イベント測定

3.優先順位を設定したいドメインを選択し、イベントを編集をクリックします。

iOS14対策(Facebook):合算イベント測定

4.イベントを追加クリック後、8種類のイベント/カスタムコンバージョンを選択
 選択後、送信をクリックすれば指定完了です。

iOS14対策(Facebook):合算イベント測定
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まとめ

今回はiOSのアップデートによる影響と対策をまとめました。
本アップデートの対象はiOSユーザーのみとなりますが、
2022年の春にはChromeからCookieが排除される事が発表されています。

各媒体予測モデルによる機械学習の精度は向上してくる事が想定されますが、
誰に何をクリエイティブを使って伝えるのかのコミュニケーション設計が重要になってきます。
ダイナミック広告においてはデータフィードのチューニングにより、商品のどんな情報をユーザーに届けるのかが成果最大化の鍵になってきます。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。