こんにちは。フィードフォースで広告運用コンサルタントをしている中嶋です。

今回はIndeedのデータフィード「XMLフィード」についてご紹介します。

求人情報をまとめたXML形式のデータフィードを作成し、定期的にIndeedへ連携する方法がXMLフィード連携です。

Indeedの仕様に合わせたデータフィードを用意する必要がありますが、クローリングと違い職種名や求人詳細情報などの表示の仕方をコントロールすることや最新の求人情報を掲載できます。

また、1件1件手動で登録する直接投稿と比較すると、多数の求人を一括で扱えるというメリットもあります。

今回はもっとも柔軟性が高く、広告掲載の効果を最大化するうえで欠かせないデータフィードを利用した「XMLフィード連携」について、仕様や項目の活用方法をご紹介します。

Indeed広告について知りたい方はこちらをご覧ください。

Indeedフィードの仕様

ここからは実際にフィードを構築する方に向けて、Indeedのフィードの仕様と構築のポイントをご紹介します。

Indeedのデータフィードは仕様が細かく指定されており、求人詳細ページとフィードの情報が一致しないと広告配信の審査を通らない可能性があります。

下記必須項目はポイントを抑えて正確に記載しましょう。

また、この章の下部では任意項目の活用方法を記載しています。
効果最大化の観点からもぜひ活用してみてください。

IndeedのフィードはXML形式

IndeedのフィードはXML形式です。基本的なイメージは下記の通りです。

インディードのフィード

XMLフィードの構成要素

また、XMLフィードを構成する要素は以下の通りです。

Indeed XMLフィードの構成要素

要素必須/任意内容・ポイント
<?xml ?>必須XML宣言
1xmlフィードにつき
1つ必須
フィードの先頭に記載します。
<?xml version=”1.0″
encoding=”utf-8″?>
<source>必須1xmlフィードにつき
1つ必須
<publisher>任意求人を投稿している
企業の名前を記載
○○株式会社
<publisherurl>任意TOPページなど、求人情報の遷移先ではないURLを記載http://www.example.com
<lastBuildDate>任意XMLフィードの
最終更新日を記載
Fri, 1 Apr 2022 22:49:39
<job>必須求人情報ごとに<job>
~</job>を繰り返し入力
以下で紹介する
各項目を記載

求人情報<job>の項目

ここからは<job>内に記載する項目をそれぞれご紹介します。

求人情報の項目一覧

※項目一覧は横にスクロールしてご確認ください。

項目必須/任意内容
<title>必須職種名受付・レセプション
<date>必須掲載開始日Tue, 29 Jun 2021 22:49:39
<referencenumber>必須求人IDabc123123
<url>必須求人詳細ぺージURL       http://www.examplesite.com/
viewjob.cfm?jobid=abc123123      
<company>必須検索結果に表示される企業名ABC Hotel
<country>必須勤務地の国名
日本国内の求人であれば「日本」

と記載
日本
<state>必須勤務地の都道府県名
「東京都」「埼玉県」など都道府県を含めて記載 
        
東京都
<city>必須勤務地の市区町村名
「港区」「名古屋市」など
渋谷区
<station>遷移先の求人詳細ページに
記載されている場合、必須
           
駅名渋谷駅
<postalcode>遷移先の求人詳細ページに
記載されている場合、必須
勤務地の郵便番号
〒の記号は含めず、
○○○‐○○○○の形で記載
○○○-○○○○
<streetaddress>遷移先の求人詳細ページに
記載されている場合、必須
主要な勤務地の住所
(町名と番地をいれる)
○○○-○○○○東京都渋谷区
渋谷○○‐○
<description>必須職務内容
<salary>必須給与情報月給20~25万円
<education>求人詳細ページに
記載されている場合必須
求人に求められる最終学歴4年制大学卒業
<jobtype>求人詳細ページに
記載されている場合必須
雇用形態正社員
<experience>求人詳細ページに
記載されている場合必須
応募の際に望ましい経験レセプション経験3年
<expirationdate>求人詳細ページに
記載されている場合必須
積極的な採用を停止する日付Tue, 29 Jun 2022
<timeshift>任意勤務時間、作業時間、
シフトなど
9:00~18:00
<subwayaccess>任意交通アクセス情報
○○線○○駅から徒歩○分など
JR渋谷駅から徒歩3分
<imageUrls>任意求人画像のURLhttp://www.examplesite.com/
viewjob.cfm?jobid=abc123123.jpg
<apply-url>任意応募フォームのURLhttp://www.examplesite.com/
form.cfm?jobid=abc123123.jpg
<category>任意カテゴリ受付
<keywords>任意キーワードIndeedの指定するコードを入力
<email>任意応募の送信先メールアドレスabchitel@oo.com
<tracking_url>任意クリック数を追跡するための各求人に固有のURL     
<lastactivitydate>任意最後に求人が更新された日付Fri, 19 Dec 2014 22:49:39 GMT
<rawlocation>任意詳細な勤務地情報
<benefits>任意待遇、福利厚生交通費支給
<rawsalary>任意詳細な給与情報
<hires>任意採用予定人数3人

項目ごとのポイント(項目|必須/任意|内容・ポイント)

各項目ごとにポイントを解説します。

<title>|必須|職種名

  • 記号は原則使用禁止です。(/や()などで業種や職種を区切るのはOK)
  • 「大手一流企業」や「残業なし」などの訴求文は含めず、シンプルな構成にしましょう。

<date>|必須|掲載開始日

  • サイトに掲載開始日が記載されている場合、記載内容が一致している必要があります。

<referencenumber>|必須|求人ID

  • 1勤務地につき1つの固有のIDを登録します。
  • 1つの求人詳細ページに複数の勤務地がある場合は、それぞれIDを分けて各項目を記載しましょう。
  • 日付など定期的に変動する数字の使用はNGです。
  • 半角英数字、-(半角ハイフン)、_(半角アンダーバー)のみ使用可能です。

<url>|必須|求人詳細ページURL

  • Indeed内で広告をクリックした際に遷移するページURL
  • 求人の応募ページではなく、仕事内容を記載したページのURLを記載する必要があります。
  • 計測ツールのパラメータはキャンペーン管理画面にて設定するので、フィードにはパラメータを含めないURLを記載しましょう。

    計測ツールのパラメータをスポンサー表示とオーガニック表示で分けたい場合は、Indeedの担当の方にお問い合わせいただくことで、スポンサー表示と、オーガニック表示の区別ができるようになります。

    フィードに記載する時点でURLにパラメータを付与した場合、オーガニックとして表示された際に広告用のパラメータの末尾にさらにオーガニック用のパラメータが付与されてしまいます。

    正しい計測を行うためには、管理画面でのパラメータ付与を活用しましょう。

<company>|必須|検索結果に表示される企業名

  • 求職者がすぐに理解できるような会社名またはブランド名、店舗名を記載しましょう。
  • 社名の一部ではない数字の使用や「東証一部上場」などの表記はNGです。

<station>|遷移先の求人詳細ページに記載されている場合必須|駅名

  • 「赤坂駅」「新宿駅」など「駅」を含めた形で記載しましょう。
  • 複数駅を記載することも可能ですが、その場合自動的に1つの駅が抽出されます。
  • そのため、最寄り駅を1つ記載すると良いでしょう。

<streetaddress>|遷移先の求人詳細ページに記載されている場合必須|求人の主要な勤務地の住所(町名と番地)

  • 可能であれば、都道府県、市区町村、郵便番号など、住所をすべて入力しましょう。
  • 住所は勤務地に基づく求人検索の精度を上げるために Indeed が使用し、求職者に表示されることもあります。

<description>|必須|求人の職務内容

  • スペースや改行を含めて求人詳細ページにある全情報を記載します。
  • このフィールドの情報がIndeedでユーザーに表示されます。
  • そのため、勤務地や給与情報など他の項目で設定する情報も含め求人詳細ページに掲載されている情報はすべて記載しましょう。
  • 求人詳細ページと異なる順番や異なる内容を記載すると、Indeedの審査を通過しない場合があります。

<salary>|必須|給与情報

  • 時給、日給、月給、年収の設定が可能です。
  • 給与に幅がある場合、~を使用して記載しましょう。

    例)
    ×「月収25万円,月収35万円」
    ○「月収25~35万円」

  • 複数記載した場合、下記の優先順位で読み込まれます。

    • 正社員:月給>年俸
    • パートアルバイト:時給>日給
    • 派遣:時給>日給>月給
    • 契約社員:月給>日給>時給>年俸

<jobtype>|必須|雇用形態

  • 現在Indeedでは10種の雇用形態から選択できます。
インディードのデータフィードのjobtype
  • フィードの雇用形態も上記雇用形態に合わせて記入することで、意図通りにIndeed側に判別されるでしょう。

<imageurls>|任意|求人画像のURL

  • 画像URLを記入することで、検索結果ページ、求人詳細ページに画像が表示されます。
  • カンマを使用して複数枚の画像を登録することもできます。
  • 推奨サイズは下記になり、下記以外のサイズの場合自動的にリサイズされます。
    • 推奨サイズ: 375×250px
    • 推奨縦横比: 3:2

<apply-url>|任意|応募フォームのURL

  • 検索結果から求人をクリック後、求人詳細ページではなく応募フォームに直接遷移させたい場合に設定します。

<keywords>|任意|求人のキーワード

  • Indeedの指定するコードを記入することで、画像の枠内のように検索結果画面に仕事の特徴を掲載できます。
    • 現在はスマートフォンサイト、Indeedアプリのみの表示になります。
インディードのdatafeedのキーワード

任意項目の活用術

ここからは広告をより活用できるように、任意項目の活用方法をご紹介します。

<category>:キャンペーン設定で利用

キャンペーン設定の際に利用できる設定タグになります。
category項目がユーザーに表示されることはありません。

活用方法としては、キャンペーン設定の際に使用できる項目以外の括りでキャンペーンを分けたいときに使用します。

インディードのデータフィードのカテゴリ

例えば、営業職、事務職など職種別でキャンペーンを分けたい場合、フィードには職種の項目を記載する箇所がないため他の項目では上手く分類できません。

<category>カラムに「営業職」「事務職」など職種カテゴリーを記載しておくことで、画像枠内のカテゴリーからキャンペーン作成の際に簡単に選択できます。

職種を設定する他にも、人気求人や求人の特徴別に活用する方法もあります。

自社の求人の特徴に合わせて最適なキャンペーン構成を構築できるよう<category>項目を活用しましょう。

<apply-url>:最短の経路でユーザーを応募フォームに誘導

Indeed内の「この求人に応募する」ボタンをクリックした際に求人詳細ページではなく、直接応募フォームに遷移させることができるカラムです。

<apply-url>を使用すると最短の経路でユーザーを応募フォームに誘導できるため離脱率の低下などが見込めます。

ただ、現在の仕様上パラメータの計測不備などが生じることもあるようです。
詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

<keywords>:CTR改善につなげる

先述した通り、検索結果画面に求人の特徴を記載できます。

登録できるキーワードは現時点で95種類で、検索結果画面に表示できることからCTR改善が期待できます。

使用するコードはIndeed担当の方にお問い合わせください。

<imageurls>:求人詳細ページに画像を掲載しCVR改善に

求人の画像を検索結果画面、求人詳細ページに掲載できます。

検索結果画面で差別化を図ることによるCTR改善や画像を利用して実際の仕事のイメージを持ってもらうことによるCVRの改善が見込めます。

インディードのイメージ画像
データフィードの画像URL

まとめ

今回はIndeedのXMLフィードについて各項目と任意項目の活用方法をご紹介しました。

求人詳細ページと同じ情報を同じように記載しなければならないなど細かい仕様も多いですが、xmlフィード連携を活用することで広告効果の最大化にも繋がるのでぜひ活用してみてください。

※上記記事は2022/04/08時点での内容です。Indeedの仕様変更に伴い最新ではなくなる可能性がございます。
ご心配な方は、弊社までお問い合わせください。