2022年3月11日、Googleは、米国にてGoogle 車両広告(Vehicle ads)をリリースしました。
Google 車両広告は、Google検索結果の上部に車両の画像や価格などの商品情報とともに表示されます。例えば2019年式のSUVを探し、「2019 suv」のクエリで検索するユーザーに対して、ユーザークエリに最も関連性の高い広告を自動的に表示します。
本記事では、Googleショッピング広告の車両版ともいえるGoogle車両広告の概要を紹介します。
Google車両広告(vehicle ads)とは?
車両販売に最適化されたショッピング広告
Google車両広告(vehicle ads)は、Googleショッピング広告同様、Google検索に連動し、関連するユーザークエリに最も関連性の高い広告を自動的に表示します。
広告には、場所、メーカー、モデル、価格、走行距離、広告主などの在庫情報が写真とともに表示されます。
尚、Google車両広告の配信では、Google Merchant Centerにアップロードした車両在庫のデータフィードが利用されます。

顕在層のアクションを促し、オンラインコンバージョン(リード獲得)とオフラインコンバージョン(来店)の両方を最適化
ユーザーの検索行動に連動して広告が表示されるため、車の購入を検討している顕在層にリーチできます。
広告をクリックするとウェブサイトの車両説明ページに遷移します。
車両説明ページでは、ディーラーに連絡するための連絡先情報を確認したり、リード情報の入力が可能です。
車両広告では、Googleショッピング広告同様、車両のビジュアルや価格などの商品情報を確認した上で広告をクリックします。そのため、車両広告経由で流入する、購入モチベーションが高いユーザーの来店促進やリード獲得に繋がります。
現在米国でのみ利用可能
車両広告は、米国で利用可能であり、2022年3月現在、日本では利用できません。(一部の国では、限定ベータ版での利用)
尚、ディーラーまたは小売業者の新車および中古車をサポートしており、個人、または自動車ブローカーの利用は許可されていません。
また、車種としては、非商用車のみをサポートしているようです。
Google車両広告(vehicle ads)を利用するには?
残念ながら日本では、未だGoogle車両広告は利用できませんが、利用に必要な工程をみると出稿の要件や車両広告の仕組みへの理解が深まるかと思います。
ここでは、Google Merchant Center ヘルプをもとにGoogle車両広告を利用する方法を簡単に紹介します。
- アカウントを用意する
Google Merchant CenterとGoogle広告、およびGoogleビジネスプロフィール(ストアフィードを送信する場合は不要)のそれぞれアカウントを用意する - 車両広告プログラムを有効にする
プログラムの有効化をリクエストする(フォーム入力) - プライマリフィードを作成し、Google Merchant Centerアップロードする
車両在庫のリストからなるデータフィードを用意し、Google Merchant Centerにアップロードする - ビジネスプロフィールと Google Merchant Center をリンクする
ビジネスプロファイルを所有または管理していない場合は、ディーラーの情報(store_code、store_address、store_nameなど)ストアフィードをアップロードすることで代替え可能。 - MerchantCenterとGoogleAdsアカウントをリンクする
- スマートショッピングキャンペーンで車両広告を有効にする
さいごに
Google車両広告(vehicle ads)のリリースによって、自動車販売業者へのショッピング広告活用機会が拡がります。
Googleによると、既存の検索キャンペーンに加え、車両広告を実施した広告主は、ベータテスト中にコンバージョンが平均25%増加したとのことです。※
引き続き、日本でのリリースを待ちたいと思います。
参照:https://blog.google/products/ads-commerce/introducing-vehicle-ads/