こんにちは。フィードフォースで広告運用コンサルタント兼チームリーダーをしている牧之瀬です。

先日リリースされた、Google広告「P-MAX キャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン、パフォーマンス最大化キャンペーン)」は自動化された新しいキャンペーンタイプです。

1 つのキャンペーンで Google 広告のあらゆるチャネル(YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップ)の広告枠に広告を配信できることが大きな特徴です。

本記事ではP-MAX キャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)について解説していきます。

P-MAX キャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)とは?

  • 1つのキャンペーンでGoogle広告で配信可能な配信面全てに広告配信が可能
  • 自動化技術によって最適化
  • 多様化したユーザーの行動に対応可能になる
  • これまでアプローチできていなかったユーザーにリーチ可能

P-MAX キャンペーンを使用すると、一つのキャンペーンですべてのGoogle広告枠*1へ広告配信ができます。

また、キャンペーンが一つにまとまることで、多くの学習データが蓄積され、P-MAXの自動化技術とスマート自動入札により多くの顧客に表示され、目標に基づいてより多くのコンバージョンを促進できます。

β版でのテスト段階では、P-MAX キャンペーンを使用することで、これまでと同様のCPAで、コンバージョンが平均13%増加するデータ*2があります。

P-MAX キャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)
画像引用:Performance Max campaigns launch to all advertisers

*1P-MAX キャンペーンで配信可能な広告チャネル
*2 2021年7月〜9月 Google社調査
Performance Max campaigns launch to all advertisers

米国の買い物客の70%は、YouTubeでブランドを見た後に購入*3していたり、Googleフィードユーザーの91%は、フィードで新しい商品、サービス、ブランドを見つけた直後に何らかの買い物や商品関連の行動をとったデータ*4があります。

*3 Google社調査 2020年2月
*4 Google社実施オンライン調査 2020年6月

P-MAX キャンペーンは一つのキャンペーンでGoogle 広告のあらゆるチャネルに対応できることから、これらの消費者行動の多様化への対応に期待できます。

パフォーマンスマックスキャンペーンのデメリット:調整できるレバーは少ない

広告管理画面上から設定を変更できるレバーが少ない点がP-MAX キャンペーンの特徴の1つです。

配信面の指定やキーワードの洗い出しも不要で、入札戦略についても自動入札が採用されています。

選択可能な入札戦略は以下4種類

  • コンバージョン数の最大化
  • コンバージョン値の最大化
  • 目標コンバージョン単価
  • 目標広告費用対効果

パフォーマンスマックスキャンペーンの活用方法

成果を最大化させるために必要なこと

P-MAX キャンペーンの成果を最大化させるために必要な要素は、下記の2つです。

  • 機械学習を最適化しやすい設計
  • クリエイティブ要素の工夫

P-MAX キャンペーンはほぼ全ての要素が自動化されたキャンペーンです。

すなわち、機械学習が進みやすい設計になっていることが重要です。

そのため、タグが漏れなく、間違いなく設置されているか、広告管理画面上でエラーが発生していて学習を阻害していないかをこまめに確認していくことが必要です。

また、広告運用者が調整できる大きなレバーとしてはクリエイティブ要素が挙げられます。

テキスト、画像、動画アセットにはできるだけ豊富なバリエーションを持たせることと、クリエイティブ要素を入れ替え、成果の良し悪しを検証していくことでP-MAX キャンペーンの成果の最大化を目指しましょう。

まずは既存のキャンペーンと並走させる

既に運用中のキャンペーンがある場合、P-MAX キャンペーンは、既存のキャンペーンと併用するのがおすすめです。

機械学習の最適化には時間がかかるため、一時的に成果が落ちてしまう懸念があるためです。

また、Google広告は同一アカウントから広告配信する場合、成果が見込める可能性の高いキャンペーンから広告配信されます。

そのため、P-MAX キャンペーンを開始したことで他の自社広告キャンペーンと競合するなどの悪影響はないため既存キャンペーンとの並走がオススメです。

※小売業者様で、現在スマート ショッピング キャンペーンまたはローカル キャンペーンをご利用の場合は、現時点では同じキャンペーンを引き続き利用されることをおすすめします。

Google社からそれぞれのメニューにおいては2022年に機能アップデートを予定している発表があるため、機能アップデートがあり次第、導入を推奨します。

パフォーマンスマックスキャンペーンの設定方法

P-MAX キャンペーンを実施するための準備は主に以下の通りです。

  • コンバージョンタグの設定/最適化ポイントの決定
  • 目指すべきCPA、ROASの設定【省略可能】
  • 予算の設定、配信する地域の指定
  • クリエイティブ要素(テキスト、画像、動画)の入稿
  • データフィード(Googleマイビジネス・ダイナミック広告フィード・ビジネスデータフィード、Google Merchant Centerフィード)【省略可能】

では、具体的に管理画面でのP-MAX キャンペーンの設定方法を解説します。

1.新しいキャンペーンの作成ボタンより、目標となるコンバージョンを選択した後、パフォーマンス最大化のキャンペーンを選択します。

パフォーマンスマックスキャンペーンの設定方法

2.キャンペーンの予算、目標となる指標を入力します。

任意で目標となる値を設定することも可能です。

目標値を設定する場合、目標数値に合わせて最適化されます。

選択しない場合は、コンバージョン値、コンバージョンを最大化するように入札のエンジンが働きます。

パフォーマンスマックスキャンペーンの設定方法

3.配信する地域、デバイス設定している言語、パラメータ設定など目的に合わせて設定を進めます。

パフォーマンスマックスキャンペーンの設定方法

4.続いてクリエイティブとして広告表示する内容を設定します。

テキストや、画像、URLなど指定します。

設定した内容が具体的にどのように表示されるかプレビューで確認することも可能です。

パフォーマンスマックスキャンペーンの設定方法

5.最後に広告表示オプションを設定します。

既に既存の広告で設定している場合は、同様の設定を引き継ぐことも可能です。

パフォーマンスマックスキャンペーンの設定方法

まとめ

Google社は今後数か月以内に、特に店舗のある小売業者や企業向けに、P-MAX キャンペーンの新機能をリリースすると発表しています。

具体的には、新規顧客獲得に特化して最適化するオプションや、ローカル在庫フィードを使用している小売業者向けの商品情報を利用した新しい検索広告やマップ広告のフォーマット、店舗への来客数を増やす目的のキャンペーンなどを展開予定です。

また来年には、スマートショッピングキャンペーンとローカルキャンペーンをP-MAX キャンペーンにアップグレードする予定で開発が進められています。

これにより目標を達成するために使用するキャンペーンの数を簡素化しながら、Google広告経由のコンバージョンを最大化できるようになります。

Google広告の自動化は今後も進められる見込みです。

マーケティング担当者や広告代理店に求められる役割としては、媒体の思想・自動化の仕組みを理解し、ユーザーにどんな情報を訴求するべきかを追求していくことではないかと考えています。