※2022/04/18追記 Google Merchant Centerの自動タグ設定を活用した自動パラメータ付与
Googleに、無料で自社商品が掲載できることで注目の「無料リスティング」。
じつは、「無料リスティング」のパラメーターの設定をしない場合、基本的にはGoogle ショッピング タブ の無料リスティング(旧 Google 掲載)の成果は、Google Analyticsなどの計測ツール上ではオーガニックの成果として計測され、「無料リスティング」の成果を確認できません。
また、Googleショッピング広告を実施している場合、基本的にGoogle Merchant Centerにアップロードしている商品フィードは「無料リスティング」と共通で使用することになるので、どうやって計測パラメータ―を分ければいいのか?という疑問にあたると思います。
そこで今回は、「無料リスティング」の成果を詳しくみたい、Google AnalyticsやAdobe Analyticsなどの計測ツールでオーガニックと無料リスティングの成果を分けて確認したいという方のために、パラメーター付与の方法をお伝えしたいと思います。
無料リスティング(旧 Google 掲載)とは?
2020年10月に、Googleショッピングタブに無料で商品掲載ができる「無料リスティング」が公開されました。※
Googleショッピング広告を配信していたアカウントに関しては、Google Merchant Centerを通じて商品フィードをアップロードしていた場合、「無料商品リスティング」がオンになっていると(基本的には自動オン状態)、Google ショッピング タブ の無料リスティング枠に掲載が開始されていると思います。
Google ショッピング タブ の無料リスティングに商品を掲載するには「Google 掲載」へ対応する必要があります。
【速報】Google ショッピング タブの無料リスティングがローンチ|dfplus.io Blog

トラフィックの計測は基本的にGoogle Analyticsで確認する
Google Merchant Centerでは、「無料リスティング」のクリック数を確認することは可能ですが、表示回数や購入数を確認することはできません。
そのため、CVへの貢献度の計測については、Google Analytics上で計測することになります。
「無料リスティング」のパラメーター付与の方法
①「無料リスティング」のパラメーターを設定
「無料リスティング」のランディングページは、商品フィードの link [商品リンク] 属性または mobile_link [モバイルリンク] 属性を使用します。
※従来この2つのカラムはGoogleショッピングのランディングページ用に使用していたと思いますが、「無料リスティング」と計測パラメーターを分けるためには、それぞれランディングページのカラムを分ける必要があります。
「ランディングページURL」+「計測ツールパラメーター」
例)GoogleAnalyticsのパラメーター
https://google.jp/freelisting?utm_source=google&utm_medium=shopping&utm_campaign=free
➁Googleショッピング広告用のパラメーターを設定
Googleショッピング広告用のランディングページは商品フィードの ads_redirect [広告用自動転送リンク] 属性で指定します。
こちらのカラムはlink [商品リンク] 属性または mobile_link [モバイルリンク] 属性よりも優先されるので、Google広告の配信の際は必ずこのカラムが使用されることになります。
「ランディングページURL」
例)GoogleAnalyticsのパラメーター
https://google.jp/freelisting?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=shopping
➂注意事項
link [商品リンク] 属性または mobile_link [モバイルリンク] 属性でトラッキング パラメーターを使用する場合は、canonical_link [正規リンク] 属性を使用して正規 URL を指定することをおすすめします。
canonical_link [正規リンク] 属性を使用して、商品が Google 検索インデックスの正しい URL に関連付けられていることを確認します。この属性の URL はユーザーに表示されませんが、これにより Google での商品の識別精度を高められます。
※参照元:https://support.google.com/merchants/answer/9826542?hl=ja
これらの設定を正しく行うことで、GoogleAnalyticsやAdobeAnalyticsなどの計測ツールで、「無料リスティング」の成果が確認できるほか、Google広告の成果も引続き、計測できます。
「無料リスティング」の成果をGoogle Merchant Center内で確認する方法
Google Merchant Center内で成果を確認できる箇所は2つあります。
1.左のナビゲーションの「概要」:クリック数の日次グラフを確認できます。

2.左のナビゲーションの掲載結果>マイレポート
「表示回数」「クリック数」「クリック率」がグラフで確認できます。
さらに、グラフ内のセグメントのトラフィックから「商品別」「ブランド別」「カテゴリ別」のいずれかをクリックすると、それぞれの詳細が確認できるページに遷移し、同じく「商品別」「ブランド別」「カテゴリ別」で「表示回数」「クリック数」「クリック率」を確認できます。

【NEW】Google Merchant Centerの自動タグ設定でコンバージョンレポートの確認が可能に
新しく追加された「Google Merchant Centerの自動タグ設定」でGoogle Analytics
と連携すると、無料リスティングのコンバージョンレポートが作成され、Google Merchant Center内でも成果を確認できるようになります。
コンバージョンレポートでは、無料リスティング全体/商品別/ブランド別/カテゴリ別でコンバージョンとコンバージョン率を確認できます。
Google Merchant Centerの自動タグ設定を有効にすると、ユーザーが無料リスティングや無料ローカルリスティングをクリックした際に、クリックしたURLに「結果ID」と呼ばれるパラメータが自動で付与されます。(結果IDはインプレッション時に作成)
例えば、
www.example.com の無料リスティングをユーザーがクリックすると、最終的な URL は www.example.com/?srsltid=123xyz のようになります。(引用:Google Merchant Center ヘルプ|Merchant Center の自動タグ設定について)
自動タグを設定するには?
自動タグの設定は、Google Merchant Center のアカウント単位で有効にできます。
Google Merchant Centerにログインし、ツールアイコン>[設定]>[コンバージョン設定]>[自動タグ設定]をオンに切り替えることで利用可能です。
注意事項
- [ショッピング] タブのリスティングでのみ利用可能です。
- 任意のURLパラメータが許可されていない一部のWebサイトでは、エラーページが返される場合があります。エラーが発生する場合は、自動タグ設定はオフにします。
- 自動タグ設定が利用できるかどうかは、自動タグ設定をオンにし、自社の無料リスティングをクリックしテストを行います。リンクが適切に機能する場合は、自動設定タグを利用できます。
参考:Google Merchant Center ヘルプ|Merchant Center の自動タグ設定について
さいごに
Google ショッピング タブ の無料リスティングの掲載が始まり、多いアカウントだと1日に何千のクリックを獲得しています。
そんな中、無料リスティング単体の成果を見たいという方も多かったのではないでしょうか?
まだ無料リスティングの掲載準備が整っていない、という方はフィード支援からGoogleショッピング広告の運用まで実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。