Google動的リマーケティング広告(GDR)は、Googleが提供するディスプレイ広告の一つです。サイト訪問済みユーザーに対して、閲覧履歴に基づきカスタマイズされた内容の広告を自動で配信し、比較検討段階にあるユーザーを効果的にコンバージョンに繋げるために用いられる広告メニューです。

今回は、Google動的リマーケティング広告(GDR)の特徴、他のダイナミックリマーケティング広告との違い、キャンペーンタグ・データフィードの設定方法まで解説します。

Google動的リマーケティング広告とは

「GDR」の略称で呼ばれるGoogle動的リマーケティング広告ですが、その意味は単語を分解してみると意味が分かりやすくなります。

Google動的リマーケティング広告(GDR)

インターネット上で気になる商品を閲覧したものの購入まで踏み切らず、他商品と比べるためにサイトを離脱した経験、ありませんか?そのようなユーザーに対して広告で再アプローチし、購入まで繋げるのがリマーケティング広告です。(リターゲティング広告とも言われます)

日本では2010年にリマーケティング広告がローンチされましたが、その後ユーザーの閲覧履歴に合わせて自動で広告の内容が変わるダイナミック広告の要素が加わり、よりユーザーに合わせて最適化された形の広告となりました。

興味関心に合わせた広告を自動で配信できるため、従来のスタティック広告と比べてクリック率やコンバージョン率が高いのが特徴です。

Google動的リマーケティングの特徴

Criteoに類似したリターゲティング型の動的ディスプレイ広告が配信可能

下記の図をご覧ください。Google動的リマーケティングは、右上のカテゴリにあたる広告になります。最近では、Criteo(クリテオ)と併用している企業様が多い印象です。ウェブサイト上の広告から、個々の商品詳細ページに直接誘導ができるため、高い効果が見込まれます。

 媒体別広告比較表

配信面の広さ

世界中の200万以上のウェブサイトで構成されたGoogleディスプレイネットワーク面に配信され、インターネットユーザーの90%にリーチできます。

(出典:Google 広告 ヘルプ

出稿金額が少なくても出稿可能

他広告媒体では広告出稿に必要な最低出稿金額が定められている場合がほとんどですが、GDRの場合は予算に関する規定がありません。ダイナミックリマーケティングに初挑戦する方にとって、比較的取り組みやすい広告といえます。

初期設定から設定変更まで管理画面でコントロール可能

広告媒体によっては初期設定や設定変更時に媒体担当者にメールなどで依頼しなければならない場合もありますが、Googleの場合はほとんどGoogle Ads管理画面上での設定で完結します。また、管理画面に解説やガイドがついているためはじめて触る人でも簡単に設定ができるのも魅力です。

配信開始前の準備

Google動的リマーケティングの配信準備に必要なのは、大きく「データフィード」「タグ」「キャンペーン」の3つの要素を設定することです。

3つの要素の役割を簡単にまとめると以下のようになります。

まずユーザーがサイトを訪れると、タグがユーザー行動の情報をGoogleのサーバーに送ります。どのページの階層までサイト内を回遊したか、どんな商品を見ていたのか、などの情報を受け取ったGoogleのエンジンは、次にユーザーが見た商品がデータフィード(広告掲載したい商品リストのこと)上のどの商品なのかを照合します。

照合されたデータフィード上の商品情報を広告上に表示することで、ユーザーごとに最適化された広告の表示がなされる、という仕組みです。

では、実際にどのような手順でタグやデータフィード、キャンペーンの準備を進めればよいかを、管理画面をもとにご案内します。

Google動的リマーケティング

タグ編

① GoogleAds管理画面の右上にある「ツールと設定」→「オーディエンスマネージャ」をクリック

Google Ads管理画面

② 左タブから「オーディエンスソース」→「Google広告タグ」の「タグを設定」を選択

Google Ads管理画面

③ 「特定の操作に関するデータを収集」→サイトの業種を選択

Google Ads管理画面

④ グローバルサイトタグ・イベントスニペットを取得・設置

「グローバルサイトタグ」は、ユーザーが”サイトを訪れた”という情報を蓄積するタグです。そのため、全ページにタグを設定する必要があります。

「イベントスニペット」は、サイトの中でも「どんなページ」に訪れたのかという情報を蓄積するタグです。例えばECサイトであれば、トップページだけを訪れたのか、商品詳細ページまで訪れたのか、カートにまで追加したのか、などを判別します。このイベントスニペットで取得された情報を元に、Googleのエンジンはユーザーのモチベーションを推測し広告クリエイティブの出し分けや入札の判断を行います。

Google Ads管理画面

それぞれ二つのタグを取得し、グローバルサイトタグはウェブサイトの各ページの<head></head>タグの間に貼り付け、イベントスニペットはグローバルサイトタグの直後に貼り付けてください。

Googleタグマネージャーを活用する場合は「Googleタグマネージャーを使用する」をクリックしてコードを編集せずにタグの更新ができるのでこちらをご活用ください。

GoogleAds管理画面

データフィード編

データフィードとは、商品ごとの名前や価格、詳細ページURLなどをまとめた商品リストのことです。このデータフィード情報が広告に表示されるようになります。

また、データフィードはクリエイティブをつくる役割だけでなく、Googleのエンジンが最適化をするための学習材料として用いている情報でもあるため、データフィードをリッチにすることがCPAやROASの改善に繋がります。

データフィードの作成

Google動的リマーケティング広告の場合は、業種によってデータフィードで用意すべき情報の項目・テンプレートが異なります。

Google広告公式ヘルプ からダウンロードできるテンプレートがありますので、記載している仕様にしたがってデータを作成してください。

それぞれの業種で情報を入れることが必須な項目と任意の項目が存在しますが、可能な限りすべての項目に情報を入れることをおすすめします。なかには広告表示に活用されない項目もありますが、プラットフォーム側に渡せる情報は出来るだけ多く渡した方がレコメンド・機械学習する際の材料が多くなります。広告表示されない項目や設定が任意の項目についても情報を埋めてあげるようにしましょう。

データフィードをGoogle広告に連携

テンプレートに合わせてデータフィードの中身が出来たら、データフィードファイルをGoogleの管理画面に連携します。

① 管理画面上部の「ツールと設定」から「ビジネスデータ」を選択

GoogleAds管理画面

② 「+」ボタンをクリック→「動的フィード」をクリック→業種を選択

GoogleAds管理画面

③ データフィードファイルをアップロード

GoogleAds管理画面

これでデータフィードがGoogle管理画面にアップロードされました。アップロードされたデータフィードを確認して、意図通りに取り込まれているか確認してみてください。

問題なければ、次に自動更新の設定を行います。広告で表示される内容とサイトで表示される内容にずれが生じないよう、データフィードは定期更新を行い、出来るだけ最新のサイトの情報が反映されるように定期的に更新することが重要です。

④ アップロードしたデータフィードをクリック

GoogleAds管理画面

⑤ 右側のメニューから「日程」をクリック→ファイル送受信方法を選択

GoogleAds管理画面

⑥ データソースのURL、ユーザー名、パスワード、更新頻度を入力

Google Ads管理画面

これでGoogle広告とデータフィードの連携・定期更新の設定は完了です。

データフィードに出来るだけ工数をかけたくない、今後も複数媒体のデータフィードを利用してみたいという方は、データフィード作成ツールや作成代行サービスの利用も検討してみてもよいかもしれません。

キャンペーン設計編

GoogleAdsの管理画面を取得し、キャンペーン作成を行います。

① 「新しいキャンペーンを作成」をクリック

Google Ads管理画面

② 「キャンペーンで達成したい目標」で「販売促進」をクリック

GoogleAds管理画面

③ 「キャンペーンタイプを選択」で「ディスプレイ」を選択

GoogleAds管理画面

④ 「キャンペーンのサブタイプを選択」で「標準のディスプレイキャンペーン」を選択

GoogleAds管理画面
スマートディスプレイキャンペーンとは?

キャンペーンのサブタイプを選択する際、「スマートディスプレイキャンペーン」を選択することも可能です。
スマートディスプレイキャンペーンとは、入札・ターゲット設定・広告作成を全てエンジンの判断に任せて自動で調整する機能です。配信開始条件として、Googleディスプレイキャンペーンで最低50件以上コンバージョンを獲得している、もしくは検索ネットワークで100件以上のコンバージョンを獲得している必要がありますのでご注意ください。工数がかからず最適化されるメリットがありますが、コントロールが効きにくいというデメリットもありますので、まずは通常のディスプレイキャンペーンからはじめ、エンジンの学習材料が溜まってきてから切り替えることをおすすめします。

⑤ データフィードをキャンペーンに紐づける

GoogleAds管理画面

キャンペーン名や地域、言語、予算、入札単価などを設定します。予算設定欄の下にある「その他の設定」を押すと「動的広告」という設定項目がありますので、「パーソナライズド広告向けの動的広告のフィードを使用する」をチェックし、先ほど作成したデータフィードを選択します。

GoogleAds管理画面

以上でキャンペーンの設定は完了です。

最後に

Google動的リマーケティングの特徴をはじめ、データフィードやタグの設定方法についてご紹介しました。Google動的リマーケティング広告は、はじめて商品データを活用する方にとってチャレンジしやすい広告です。興味があれば、小額からでもお試ししてみてはいかがでしょうか。

また、今回ご紹介した動的(ダイナミック)広告についてさらに詳しく知りたい、ほかの動的広告についても知りたいという方は、ぜひ下記記事をご参考ください。