FacebookやInstagram上にて複数の商品が表示され、見るたびに表示される商品が変わる広告、一度は目にした事がある方がほとんどだと思います。

Facebookダイナミック広告クリエイティブイメージ
Facebookダイナミック広告のイメージ

これはFacebook広告のメニューの1つで、データフィードを活用したダイナミック広告と呼ばれています。
ダイナミック広告は、通常の静止画配信よりも平均CTRが高く、広告効果を最大化させやすいメニューと言われています。

今回はFacebookダイナミック広告の配信先や広告フォーマットについて紹介します。

Facebookダイナミック広告とは

Facebookダイナミック広告は、商品データをFacebookに連携し、ユーザーそれぞれに適した商品を表示できる広告です。

Facebookが機械学習を進める事でユーザーそれぞれに適した商品を広告表示できるため、CTRやCVRが上がりやすいのが大きな特徴の1つです。

また、成果を最大化させるためにタグやデータフィードの設計が重要になります。

Facebook広告の特徴①~利用しているユーザー層~

Facebook、Instagramを利用しているユーザー層についてご紹介します。
(参照:Facebook Media Guide_2021_1月-6月版)

Facebook

  • 月間アクティブユーザー数:2,600万人※1
  • 利用者の性別の割合は男性53%と女性47%
  • 20代から50代のユーザーが多く幅広い年齢層のユーザーが利用している。
画像引用:Facebook Media Guide_2021年上期(1月-6月版) P5

Instagram

  • 月間アクティブユーザー数:3,300万人※2
  • 利用者の性別の割合は男性43%と女性57%※3
  • 日本のデイリーアクティブアカウントのうち70%がInstagramストーリーズを利用3
画像引用:Facebook Media Guide_2021年上期(1月-6月版) P6

1:2018年6月地点
2:2019年3月地点
3:2018年10月地点

Facebook広告の特徴②~ターゲティングの精度~

Facebook広告は独自のアルゴリズムを用いておりターゲティングの精度が高いです。
具体的には、Facebookに登録しているユーザーのIDベースでデータを蓄積をしています。
Facebook IDはアカウント毎に異なるIDが割り振られています。

生年月日や出身地などの登録されている情報やフォローしているページなどのFacebook上での行動から興味関心の情報がFacebookIDに蓄積され、広告配信に活かす事ができます。

IDデータによりユーザーを識別しているため、デバイスをまたいでのデータの蓄積も可能です。

またCookieベースで学習を進めている媒体とは異なり、FacebookはIDベースで学習を進める事ができるため、ユーザー1人1人に最適なアプローチができます。
そのためFacebook広告はターゲティングの精度が高く広告成果を出しやすいことが特徴です。

Facebookダイナミック広告の配信先

Facebookダイナミック広告はFacebook(フィード、右側広告枠、Marketplace、ストーリーズ)、Instagram(フィード、ストーリーズ、発見タブ)、Audience Network(ネイティブ、バナー、インタースティシャル)、Messenger(ホーム)に配信できます。

Facebookダイナミック広告で配信できるユーザー

Facebookダイナミック広告のうちリターゲティング広告は、ユーザーが閲覧したページ情報をもとに関連性のある商品を広告配信します。

未接触ユーザーへの配信では、ユーザーがサイトに訪れていなくても、Webサイト上の行動を基に購入意向の高いユーザーを判断し広告配信できます。

自由度の高いクリエイティブ

Facebookダイナミック広告は他媒体のダイナミック広告に比べて自由度が高いと言われています。
例えば、商品のタイトルが掲載される部分にブランド名や型番を入れることもできますし、価格が掲載される部分に価格ではないテキストを入れることもできます。
また、販売価格(元値)とセール価格をフィード項目に正しく入れることで、割引率のアイコンを画像上に付与できるような機能も設けられています。

データフィードの設計と正しい情報の提供をしっかり行うことで、クリエイティブの改善幅を担保できます。

データフィードを用いないFacebook広告との違いは?

Facebookにはデータフィードを用いなくても配信ができるメニューもあります。(以下、スタティック広告)

スタティック広告とダイナミック広告の違いとしては、最適化の進みやすさです。

Facebook広告では、配信対象のオーディエンスにクリエイティブが適しているかどうかが、広告成果を大きく左右する指標の1つにあります。

スタティック広告では、クリエイティブのABテストを行う際に、バナーの差し替えを手作業で頻繁に行い、広告効果の最適化を検証していく必要があります。

一方、ダイナミック広告では手作業でクリエイティブを差し替える必要はなく、FacebookがCVに繋がりやすい商品を自動で選択し、配信する仕組みとなっているのが大きな違いです。

Facebookダイナミック広告の基本的なフォーマットや機能

Facebookダイナミック広告のフォーマットは、シングル画像形式、カルーセル形式、コレクション形式(利用制限あり)の3つが利用できます。
ここでは、中でも効果的なクリエイティブのカルーセル形式とコレクション形式のクリエイティブについてご紹介します。

カルーセル形式

カルーセル形式は1つの広告に複数の画像や動画を表示できます。
また、広告に表示する見出しやクリックした後のリンクも分けて設定可能です。
カルーセル形式の広告は横にスワイプすることで、複数の商品を表示できます。

カルーセル形式の機能の1つでもあるスライドショー機能は、複数の画像や動画、テキスト、音声を組み合わせてターゲット層の関心を引き付けられるため、CPC・CTRの改善に有効です。

Facebook広告スライドショー
(スライドショークリエイティブ例:複数の画像を組み合わせて1つの商品をさまざまなアングルから表示)画像引用:Facebook
  • (スライドショーの特徴)
    • 読み込みが速いため、接続速度が遅い場合でもデバイスを問わずスムーズに再生
    • 動画広告とは異なり、ストック画像を使用して作成
    • 1つのスライドショー広告で、3~10件の画像またはシングル動画を使用

コレクション形式

コレクション広告 とは目を引くメインビジュアル(動画・スライドショー・静止画)と、その下に関連する商品画像4枚が並んだ状態で配信される広告フォーマットです。広告がタップされると高速表示のフルスクリーン画面に切り替わります。

1つの広告内で、メインビジュアルを活用したストーリーテリングを行いながら、関連商品や商品の特徴の宣伝までを行えることが大きな特徴です。

コレクション広告クリエイティブ例
画像引用:Facebook for Business

また、コレクション形式ですが、これまではFacebookタイムラインとInstagramタイムラインへの配信しかできませんでした。しかし、2020年11月のアップデートでInstagramストーリーズ面にも配信ができるようになりました。

配信面が増加された事で、今後の効果についても期待できます。

FacebookとInstagramのクリエイティブの違い

Facebookダイナミック広告では、FacebookとInstagramに配信できます。
Facebookフィード面とInstagramフィード面のクリエイティブでは表示できる情報、見え方が異なります。

以下が主なFacebookフィード面とInstagramフィード面の違いとなります。

  • Instagramフィード面の広告の方が画像が大きく表示されます。そのため、商品を分かりやすく伝える事ができる画像を用意することが重要です。
  • Facebookフィード面で表示される、ニュースフィードリンク説明文はInstagramフィード面では表示されません。
  • Facebookフィード面とInstagramフィード面では表示される文字の順番が異なります。
    • Facebookフィード面:メインテキスト→見出し→ニュースフィードリンク説明文
    • Instagramフィード面:見出し→ニュースフィードリンク説明文

 上記の違いがある為、価格や割引率、アイテム名などユーザーに届けたい重要な情報は「見出し」に設定することを推奨しております。

Facebookフィード面のクリエイティブ
Instagramフィード面のクリエイティブ

Facebookダイナミック広告の成果について

株式会社アイデム様の事例ー他媒体のリターゲティング広告との比較で1.7倍のCVR、5倍のCTRを達成

株式会社アイデム様ではエリア情報や雇用形態、給与など、多くの情報を「製品カタログ」に追加し、Facebookのエンジンに学習させることで広告効果を最適化することに成功しました。
また、セグメントごとにリーセンシーを細かく分けた広告運用を行うことで、結果として、
他媒体のリターゲティング広告との比較で1.7倍のCVR、5倍のCTRを達成いたしました。

株式会社アイデム様と弊社(フィードフォース)との取り組み内容についてはこちらのインタビューも合わせてご参考くださいませ。

運用いただいているFacebookダイナミック広告ではアシストCVが少しずつ伸びてきており、CPAも安定して、非常に満足しています。現在は、刈り取り施策に大きく予算をかけていますが、今後は認知施策もより強化していきたいと考えております。特にサイト未訪問のユーザーに対して配信するFacebookダイナミック広告のプロスペクティング配信は、初期接触ユーザーが多くファネルの浅い部分にリーチできているので、期待をしています。

さいごに

Facebookダイナミック広告の運用では、「媒体に正しく”学習させる”ことで効果を最大限にする」ことが重要です。
そのためには、「キャンペーン/広告運用」×「データフィード運用」×「タグマネージメント」をトータルで運用することで効果を最大化していくことが、Facebookダイナミック広告の運用において必須といえるでしょう。

Facebookダイナミック広告の概要についてご説明してまいりましたが、設定して終わりではなく、継続的にフィードのチューニング、タグの設計の見直しを図っていく必要があります。

日々の広告運用はアルゴリズム・機械学習に委ね、広告運用者はどんな情報をインプットすれば効果が最大化するのか、最適化を進める事ができるのかを見極めていくことが重要なのではないでしょうか。