限られたスペースでユーザーにマッチした情報をいかに効果的に伝えるかは広告効果に大きく影響します。比較的自由度が高いFacebookダイナミック広告だからこそできるクリエイティブ作成の手法などご紹介していきます。

Facebookダイナミック広告のクリエイティブ

ダイナミック広告の配信先とフォーマット

Facebookダイナミック広告はFacebook(フィード、右側広告枠、Marketplace)、Instagram(フィード、ストーリーズ)、Audience Network(ネイティブ、バナー、インタースティシャル)、Messenger(ホーム)に配信することができます。
シングルイメージによる配信も可能ですが、一つの広告ユニットで複数の商材を掲載できるカルーセルフォーマットが代表的です。

自由度の高いクリエイティブ

Facebookダイナミック広告は、クリエイティブ作成の自由度が高いといえます。
商品のタイトルが掲載される部分にブランド名や型番を入れることもできますし、通常、価格が表示される部分にも、価格でないテキストを入れたりすることもできます。
また、販売価格とセール価格をフィード項目に正しく入れることで、割引率のアイコンも画像上に付与できるような機能も設けられています。

重要な点は、これらのクリエイティブの改善は、フィードの設計をしっかりと行い、正しい情報を正しい形で提供できてはじめて行える施策であるという点かと思います。

自由度の高いFacebookダイナミック広告クリエイティブ
自由度の高いFacebookダイナミック広告クリエイティブ 
画像引用:Facebook for Business 成功事例(Brava Fabrics・Felissimo・Thread Wallets)

効果を高めるためのFacebookダイナミック広告のクリエイティブ

訴求したい要素をタイトルに含める

まずは、訴求したい要素やユーザーの意思決定、例えば商品購入の判断基準になる要素をタイトルにしっかり含めることが重要です。

Facebookダイナミック広告クリエイティブイメージ
Facebookダイナミック広告クリエイティブイメージ

ブランド名は視認性の高さなどを考慮してカタカナ・英語を選択すると良いと思います。
Facebookでは、Googleショッピング広告と異なり、タイトルに”セール”や”〇%OFF”を含めることも可能です。また、タイトルやディスクリプションでどういう情報を訴求すべきかを決め、価格表示エリアと合わせて全体の見やすさを意識して配置することも大事です。

Facebookダイナミック広告クリエイティブイメージ
Facebookダイナミック広告クリエイティブイメージ

画像にこだわる

適正な画像を使用するのとしないのとでは、CTRにして約2倍ほど成果が違うというようなケースもあります。綺麗、かつ大きな表示で商品情報がきちんと伝わる画像を用意しましょう。

後から画像を変更するには商品マスタの画像から見直す必要がありますので、設計の段階から意識するといいかもしれません。

また、Facebookでは、例えば画像中にブランドロゴや”送料無料”などのテキストを配置するなど、テキスト20%ルール以内で画像に多少の装飾をすることも可能です。ただ、この場合それぞれの画像に加工を行うのは負荷が高いため、まずは基本的な質の向上を目指すといいでしょう。

広告画像のテキストについて | Facebook広告のヘルプセンター

Facebookダイナミック広告の基本的なフォーマットや機能

Facebookダイナミック広告のフォーマットは、シングル画像形式、カルーセル形式、コレクション形式(利用制限あり)が利用できます
ここでは中でも効果的なクリエイティブのカスタマイズ機能についてご紹介します。

ダイナミック広告のクリエイティブをカスタマイズする | Facebook広告のヘルプセンター

スライドショー

カルーセル形式を使ってFacebookダイナミック広告を作成する場合、カルーセルカードにスライドショーを追加することができます

スライドショーでは複数の画像や動画、テキスト、音声を組み合わせてターゲット層の関心を引き付けることができるため、CPC・CTRの改善に有効です。ECや不動産など複数の詳細画像がある場合は、活用をご検討ください。

(スライドショーの特徴)

  • 読み込みが速いため、接続速度が遅い場合でもデバイスを問わずスムーズに再生
  • 1つのスライドショー広告で、3~10件の画像またはシングル動画を使用
スライドショークリエイティブ例
スライドショークリエイティブ例:複数の画像を組み合わせて1つの商品をさまざまなアングルから表示
画像引用:Facebook for Business 成功事例

コレクション

コレクション広告 とは目を引くメインビジュアル(動画・スライドショー・静止画)と、その下に関連する商品画像4枚が並んだ状態で配信される広告フォーマットです。広告がタップされると高速表示のフルスクリーン画面に切り替わります

1つの広告内で、メインビジュアルを活用しストーリーテリングを行いながら、関連商品や商品の特徴の宣伝までを行えることが大きな特徴です。

コレクション広告クリエイティブ例
コレクション広告クリエイティブ例
画像引用:Facebook for Business Enhancing Collection Ads to Help Drive Sales

オーバーレイ(EC)

Facebookダイナミック広告の画像の上に「価格」や「配送無料」など視覚的に訴求したい情報をラベルとしてオーバーレイ表示することができます。

オーバーレイ表示は広告マネージャ―のクリエイティブツールを利用して、カタログ(データフィード)の情報を基に追加します。
そのため、データフィード内に価格・取消線付きの価格・割引率・送料無料といった情報をしっかり含めることが重要です。

表示する文字のフォントや色、文字を表示させる図形(長方形、円、三角形)、図形の透明度、配置する位置もカスタマイズすることができます。色や図形の形、価格の表示の仕方によってもユーザーを購入アクションへ促す効果が変わってくるため、商品画像に合わせてカスタマイズすることが大切です。

Facebookダイナミック広告 オーバーレイ(EC)クリエイティブ例
Facebookダイナミック広告 オーバーレイ(EC)クリエイティブ例
画像引用:Facebook ビジネスヘルプセンター ダイナミック広告のクリエイティブをカスタマイズする

オーバーレイ(旅行)

旅行広告(旧:旅行業界向けダイナミック広告)で利用できるオーバーレイ表示は以下の通りです。この場合も、カタログ(データフィード)に正しい商品情報が含まれていることが必要です。

  • ホテル向け: 価格、取り消し線付きの価格、割引率、到着時に支払い、ホテルで支払いのオーバーレイを利用できます。
  • フライトと目的地向け: 価格のオーバーレイのみを利用できます。
Facebookダイナミック広告 取り消し線のオーバーレイ付きの旅行広告のサンプル
Facebookダイナミック広告 取り消し線のオーバーレイ付きの旅行広告のサンプル
画像引用:Facebook ビジネスヘルプセンター 旅行広告にオーバーレイやクーポンを追加する

業界別(自動車・不動産・旅行)

Facebookダイナミック広告には、業界に特化したフォーマットが用意されています。
業界に特化したデータフィードを活用し、対象業界の商材ならではの要素を取り入れることで、関連性を高め、より適切な広告を配信することができます。

自動車

自動車メーカー名、モデル、年式など自動車に関する情報を含めることが可能です。

自動車業界向けFacebookダイナミック広告
自動車業界向けFacebookダイナミック広告

不動産

物件の緯度・経度、入居状況など不動産に関する情報を含めることが可能です。

不動産業界向けFacebookダイナミック広告
不動産業界向けFacebookダイナミック広告

旅行広告

目的地や近隣情報、星評価などに基づいた役に立つおすすめ情報、チェックイン・チェックアウトの日付、日付で変動する価格、日付を組み込んだリンク先URLなどを組み込むことが可能です。

旅行広告(旧名称: 旅行業界向けダイナミック広告)
旅行広告(旧名称: 旅行業界向けダイナミック広告)

さいごに

広告効果を大きく左右する”クリエイティブ”という切り口で、Facebookダイナミック広告の効果を高める手法についてお伝えしました。
クリエイティブの改善一つをとっても、データフィードの設計が大きく関係していることがおわかりいただけたかと思います。

繰り返しになりますが、Facebookダイナミック広告の広告運用に求められることは、媒体特性を理解し、「キャンペーン設計×タグ×データフィード」をトータルで考え、媒体に正しく”学習させる”ことで効果を最大限にすることだと考えています。

日々の広告運用はアルゴリズム・機械学習に委ね、広告運用者はどんな情報をインプットすれば、効果が最大化するのかを見極めていくことが重要なのではないでしょうか。