GoogleやFacebookなど多くの媒体でダイナミック広告の出稿が可能ですが、「自社のサービスにどの媒体が合うか分からない」方は多いのではないでしょうか?
そこで、弊社での広告運用の実績から、業種別に相性が良いダイナミック広告の媒体をまとめました!
※サービス・商材や目的によっては、本記事の限りでないことご了承ください。
アパレルブランドEC
アパレルブランドECに相性の良いダイナミック広告として、まず、Facebookが挙げられます。
Facebookには購買力が高い30~40代のユーザーが多いことに加え、アパレルブランドECはダイナミック広告の要となるきれいな商品画像が用意しやすいため、広告クリエイティブの画面占有率が非常に高いFacebook広告との相性が抜群です。
アパレルブランドECは、ROAS以外に新規ユーザー獲得のKPIを持つことが多いですが、Facebookはエンジン(キャンペーン目的)・オーディエンス・広告フォーマットのバラエティーが多く、ターゲティング精度も全広告媒体の中でトップクラスです。
例えば、以下のように、目的に合わせた柔軟な設定が可能です。
- ROAS目的では、店舗購入会員のハッシュ化メールアドレスをベースに、カルーセルフォーマットで「ポイント還元」を訴求する
- 新規獲得目的では、リターゲティング広告経由の購入済みユーザーの1%拡張オーディエンスに対して、コレクションフォーマット(メインビジュアルとダイナミッククリエイティブの組み合わせ)で「会員登録特典」を訴求する

さらに、FacebookはInstagramと広告ネットワークを共有しているため、Facebookへの広告出稿によって、Instagramへの露出も可能です。
Facebook社の最新の発表では、日本国内でFacebook月間アクティブユーザーが2,600万人に対してInstagramが3,300万人※と、Instagramの方が多く、アパレルブランドECではInstagramのコンバージョン比率の方が高いケースが多いです。
Facebook以外には、LINEの活用を検討するのがよいでしょう。
LINEは30~40代の女性をターゲットとした配信に力を発揮することに加え、LINE公式アカウントとオーディエンスを共有することで、OMO施策に取り組みやすく、メッセージ配信などを含めたマーケティング全体施策の最適化を考えやすい媒体です。
Facebook Media Guide 2021年上期 1-6月版
総合EC
まず検討すべきは、Googleショッピング広告でしょう。
Googleはショッピング広告や在庫連動型広告など、EC事業者を支援するメニューが豊富です。
特にショッピング広告では、検索画面の最上段に画像付きで表示されてクリックされやすいため、CPC・CPMを抑えやすい特徴があります。さらに、ショッピング広告は検索からの流入のため、獲得ユーザーの新規率が高いです。
さらに弊社の実績では、GoogleとYahoo!のダイナミック広告が、全ダイナミック広告の中で最も平均注文金額(AOV)が高いデータが出ています。そのため、ROASを重視する場合にはGoogleとYahoo!がおすすめです。
他には、ROAS最適化エンジンが優秀なCriteoやRTB Houseの優先度も高いでしょう。
人材
データフィードを活用したIndeed出稿が大変効果的です。
Indeedは能動的に求人を検索する「顕在層」のユーザーに使われることで、他のDSPやSNS広告よりもCTRが高くなりやすい特徴があります。Indeed以外に求人ボックスやスタンバイなどの検索型の求人プラットフォームも同様です。
サイト未訪問のユーザーにはIndeed、サイト訪問済みのユーザーにはCriteoと、オーディエンスごとにダイナミック広告を使い分けることも有効です。
以下の記事では、人材業界をはじめとした業界別Criteoオススメクリエイティブ設定をご紹介しています。
不動産
特に分譲の不動産は、Facebookとの相性が良いです。
Facebookは、30歳以上の購買力が高い世代が全ユーザーの80%以上を占めており※、さらに、物件の内観・外観を多彩なフォーマットで訴求できるため弊社実績でも、不動産のFacebookは他業種と比較してCTRが高い傾向にあります。

Facebook Media Guide 2021年上期 1-6月版
自動車
Facebookの相性が良いでしょう。
自動車サービスのサイトは、電話問い合わせや見積りの依頼など、複数のコンバージョン地点を持つ場合があります。その際に、各コンバージョンごとにFacebookのタグイベントを設定し、そのイベントごとに最適化した配信を行えます。
不動産と同じく、Facebookのユーザー層が合いやすく、車両の内観・外観をスライドショーやカルーセルのフォーマットで訴求できることもポイントです。
さらに、自動車サービスにはRTB Houseも効果的です。RTB Houseは3Dで外観を訴求するバナー、バナー上でLIKE/DISLIKEのリアクションができるソーシャルバナーなど、外観が特に重要な商材である自動車を訴求しやすいフォーマットが多数用意されています。
以上、業種別の相性が良いダイナミック広告媒体のまとめでした。
みなさんのダイナミック広告の媒体選定のお役に立てば幸いです!
(この記事は2021年3月29日時点の情報をもとに執筆しています。)