こんにちは!
Feedmaticで運用コンサルタントをしている山口です。

iOS14.5のアップデート以降、iOSを中心に広告媒体で取得できるデータ量も段階的に減少しています。それによって、広告成果が低下しているケースも増えているのではないでしょうか。
今回は、Criteoの媒体取得データの精度向上として効果のあるUniversal Matchについて紹介します。

Universal Matchとは

Universal Matchとは、異なるデバイスやブラウザも1人のユーザーとして識別できる機能です。

Criteo Universal Match
Criteo Universal Match (画像引用:Criteo媒体資料)

ユーザーは利用シーンに合わせてデバイスの使い分けをしています。Universal Matchの実装により、デバイスを問わない統一性のある広告体験が可能になります。さらに、「ユーザー」単位での最適化が可能になり、これまで以上に最適な入札調整により収益拡大につながります。

  • 異なるデバイスやブラウザも1人のユーザーとして識別できる機能
  • クロスデバイスで配信できるため、媒体が取得できるデータ量が増加し、レコメンド機能の向上が図れる
  • 2022年4月1日より、プライバシー保護強化の観点からSH256での実装が推奨となった。それにより生データをSH256に変換するJavaScriptがリリースされ、導入のハードルが下がった

Universal Matchの仕組み

ユーザーがWebサイトやアプリにログインした時のみ、Criteoタグを利用してメールアドレスを取得します。

取得するメールアドレスは、個人と特定できないように不可逆的な暗号処理をおこない、処理をした値(※以下、Criteo ID)をユーザーに割り当てます。

以降、ブラウザのCookieとサイトやアプリ内に埋め込んだイベントタグを活用して、Criteo IDとユーザー行動を連携し、ユーザーデータとしてCriteoのサーバーに収集し、広告配信に活用します。

Universal Matchのメリット

Universal Matchのメリットは、3点あります。

配信機会の拡大によるレコメンド機能の向上

Universal Matchの導入により、ユーザーが活用している全デバイスの閲覧履歴をもとに、デバイスやブラウザをまたいで最適な広告を配信できます。配信機会の拡大によりレコメンド機能が向上し、ユーザーの広告体験も向上できます。

広告パフォーマンスの向上

Universal Matchの導入で、これまで以上にユーザー1人ひとりに対する適切な広告配信や入札調整ができるようになります。上記以外にも、直近閲覧した購入意欲の高い商品や、過去の閲覧履歴からユーザーの関心が高そうな商品をデータフィードから予測して、クロスデバイスで広告配信できるため、広告パフォーマンスの向上にもつながります。

個人情報の保護

個人のメールアドレスは、SHA256といったハッシュ化方法を活用して、不可逆的暗号化処理をおこなうため、個人が特定されることはありません

また、ユーザーは任意のタイミングでCriteo広告を非表示にすることができます。

Universal Matchのアップデート情報

これまでは下記の3つのうち、どの実装方法でも良い仕様になっていましたが、プライバシー保護強化の観点から2022年4月1日よりプレーンテキストの実装のみ使用不可になりました。

  • プレーンテキスト:文字だけのデータ ※2022年4月1日より使用不可
  • MD5:ハッシュ関数のひとつ。MD5は長さが128ビットの適当な値を返してくれる関数
  • SHA256: 入力されたデータをもとにして作った適当な値を返してくれるハッシュ関数のひとつ。SHA-256は長さが256ビットの適当な値を返した関数

但し、媒体推奨としてはSHA256での実装が推奨されています。

MD5の場合、PC機器によってはユーザーの個人情報が割り出されてしまう恐れがあるため、極力早いタイミングで改修いただくことをおすすめいたします。

上記の変更に伴い、Criteo社にてEmailアドレスをプレーンテキストをSHA256に変換するJavaScriptがリリースされました。

これにより、下記の場合であってもCriteo社からリリースされたJavaScriptによって、以前よりも簡単にUniversal Machを実装できるようになりました

  • dataLayerにメールアドレスが入ってるものの、ハッシュ化の対応ができなかった場合
  • dataLayerがなくHTMLからメールアドレス取得している場合

まとめ

SHA256に変換するJavaScriptのリリースによって、Universal Matchの実装ハードルは以前よりも下がったといえます。

Criteoを運用されている方でUniversal Matchの実装を見送っていたアカウントがありましたら、この機会に実装してみてはいかがでしょうか。

Feedmaticでは、Criteoの運用支援もおこなっております。広告運用やUniversal Matchの実装も含めてご依頼されたい方は、お気軽にご連絡ください。