Criteo Simple CRPとは?

Criteo Simple CRP(別名Criteo Reseller Program)は、特定のアイテムを切り出して部分的に配信を強化することが可能なプログラムのことです。

例えば、セール品や在庫調整などで広告配信を強化したい特定の商品があるお客様に対して最適な配信方法になります。

従来のCriteoの設計では、タグとデータフィード(商品カタログ、以下フィード)の不一致を避けるため、基本的にサイトで掲載があるアイテムはすべてフィードにも連携させ、広告配信していました。

しかし、サイトによっては明らかに他のアイテムと比べてPV数やCV数が多く、成果がいいアイテムがあった場合、そこだけを切り出して配信したいというニーズも存在したと思います。

(※正確には従来も可能でしたが、タグの発火数とフィードに存在しないアイテム数が多いと配信できない、もしくはエンジン学習が低下し成果が著しく悪化するなどの要因で実施したくてもできない状況でした)

タグのフィードの不一致とは?

Webサイトに掲載しているアイテムは、基本的にすべて広告用の計測タグが発火するようにタグを設置し、またフィードにも全アイテムの情報を載せておきます。

この時に、タグ、フィードどちらか一方には存在しているのに、どちらか一方には存在していないアイテムがあること、それが不一致となります。

エンジンはどのアイテムが人気なのか、どのユーザーにどのアイテムを見せるといいのか、ユーザーがアイテムを見た/購入したなどのアクションの際に発火するタグで取得するidから、フィードを参照して、レコメンドエンジンを常に働かせています。

そのため、サイトには存在しているのに、タグと商品フィード(カタログ)の片方にしか情報がないと、エンジン学習が阻害され、成果の悪化に繋がります。

そのような状況を防ぐために、Criteo社では不一致率が20%以上を超える場合、配信開始が認められないなどのガイドラインを引いています。

Criteo Simple CRP(以降CRP)の場合、Criteoの計測タグにSimple CRP用のIDの記述を追加することで、タグとフィードの不一致も起きず、それによる成果の悪化も起きることなく、特定アイテムだけ切り出して配信できます。

Simple CRPを活用した配信
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

Criteo Simple CRPの出稿条件/スケジュール

出稿条件

  • 最低出稿金額:50万円
  • 強化対象商品点数:10点以上
  • Criteo Dynamic Retargetingを配信中のアカウントのみ申込み可能
    Simple CRPのみのお申込みは2021年8月時点では不可です

スケジュール

お申込み~配信開始まで約1ヵ月
CRPでは、フィードやタグの実装が必要です。

Simple CRPの配信スケジュール
媒体資料「Criteo Simple CRP」を基に弊社にて加工

Criteo Simple CRP開始までの流れ

Criteo社に申し込み提出

新規アカウント開設の時にも提出した、Criteo社ご用意のヒアリングシート【Web用】に申込・事前必要項目タブに必要事項を記載の上、Criteo社に提出します。

※注意事項

  • 申込キャンペーンは名はCriteo Reseller Programを選択
  • 最低出稿金額は50万円ですが、お申込み時は設定の都合上「Uncapped」でのお申込み
  • 配信前に管理画面にて予算作成時に、ご希望の予算金額を再度設定。

(※Simple CRPは通常の配信キャンペーンとは異なる専用の管理画面があり、そちらで予算設定を行います)

フィードの改修

現在配信しているCriteo Dynamic Retargetingにて使用しているフィードをベースに、CRPで使用するカラムを別途追加し、強化したい商品はその該当カラムに値を入力してフラグを立て、どのアイテムを切り出したいかCriteo社に明確に分かるようにします。

実装イメージ

  • フィードに”seller_id”カラムを追加
  • 強化したい商品を選び”seller_id”カラムに”kyoka”の値を入力
  • ”kyoka”の値を入れている商品がCRPの配信対象になります。

※カラム名(seller id),カラムに入れる値(kyoka)は任意の名称で問題ないです。

出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

改修が完了したフィードは、「現在使用しているサーバーに別ファイル名で保存」もしくは「別サーバーに別ファイル名で保存」を行います。

Google Analyticsなどの計測ツールを利用していて、パラメータ付与を希望の場合は、CRP用フィード内の商品URLに直接パラメータを追加します。

CRP用タグの実装

切り出して配信したいアイテムがどれか、Criteoに情報として送れるように、Criteoの計測タグの改修が必要です。

上記のヒアリングシートをCriteo社に提出・受領されますと、CRP用に新しくPartnerIDが発行されます。そのPartnerIDを使い、現在設定中のCriteoタグをすべて次のように改修します。

実装イメージ

現在設定しているタグのPartnerID箇所に追加で、今回発行された新しいPartnerIDを追記

Homepageタグの例

Simple CRP用 Homepageタグの例
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

CRP用管理画面のAPI発行

CRP実施予定のアカウント管理画面から、APIアカウントを作成します。

実装イメージ

  • 管理画面の「チーム」の項目を選択し、APIユーザーの作成を行ってください。
  • 追加するAPIユーザーのメールアドレスを使用し、新しいAPIユーザーを作成して下さい。
  • CRP管理画面アクセス用のID,パスワードを書いた画面が表示されますので、必ず保存してください。
Simple CRP 実装イメージ
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

管理画面の使用方法

CRP用管理画面(https://crp.criteotilt.com/)にアクセスし、先ほど発行したAPIのIDとパスワードでログイン。ログイン後、Advertiserの名前で検索をかけてアカウントページへ移動してください。

Simple CRP用管理画面
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

Sellers

ログイン後、Sellersを選択することで現在使用いただけるSellerのキャンペーン一覧を確認することが可能です。

Simple CRP Sellers
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

実績の確認

選択したSellerの下部にある、「Performance」「Budgets」「Daily Capping」を選択することでそれぞれの設定画面へ遷移可能です。

Simple CRP 実績の確認
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

※配信開始後の配信実績に関してはCRP用管理画面ではなく通常の管理画面にて確認できます。

既存で配信しているCriteo Dynamic Retargetingのパフォーマンスもあわせて確認できることから、通常の管理画面にて確認することが推奨です。

予算の設定

Budgetsのボタンを選択することで、対象Sellerに紐づける予算の作成を行います。

予算の開始日と終了日/予算の種類/予算金額を入力してCreate Budgetボタンを押すことで作成可能です。

予算の変更、作成に関してはSimpleCRP用管理画面で実施。マネージメントセンターの予算は「上限なし」でご設定ください。

Simple CRP 予算の設定
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

日予算設定

Budgetsで予算を作成完了後、対象予算の日予算設定を行います。

Daily Cappingを選択し、作成したBudgetと期間を合わせることで予算に合わせた日予算設定が可能です。

Simple CRP 日予算設定
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

入札金額の設定

Seller Campaignsを選択後にALLを選択することで、ご利用いただける各Sellerを表示することが可能です。

こちらのページで対象キャンペーンのBidを打ち込んで、入札金額を設定してください。

Simple CRP 入札金額の設定
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

配信準備完了/Criteo社に配信開始依頼

CRP用管理画面で予算の作成/入札の設定が完了するとStatusがActiveに切り替わり、設定が完了します。

StatusがActiveに切り替わったら、Criteo社に連絡、その後Criteo社にて最終の配信設定確認と配信開始対応が完了したら、配信スタートです。

Simple CRP 配信準備
出典:媒体資料「Criteo Simple CRP」

 さいごに

今まで、ダイナミック広告は成果はいいものの、タグとフィードの不一致もあり、特定ブランドアイテムだけ切り出して配信ができなかったジレンマがあったと思いますが、そこを解消してくれるサービスが誕生しました。
特にECサイトですと、売れ筋ブランドやアイテムが偏っていたり、シーズンで変わったり、CM効果もあったりと、切り出したいタイミングがあると思うので、ぜひCriteo Simple CRPを活用してみてください。
導入にあたって、ご不明な点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。