この記事では、LINEダイナミック広告のタグ設定方法、また設定後の発火チェック方法についてご紹介します。

まずはLINEタグの構成からおさらいをして、次に正しく発火しているかを確認しましょう。

LINEダイナミック広告とは

LINEダイナミック広告は、LINEアプリ上、LINEマンガなどのLINEファミリーアプリ上に配信ができるダイナミック広告メニューです。

ダイナミック広告は、スタティック広告とは異なるタグ設定が必要となります。
本記事ではダイナミック広告を配信するためのタグ設定と確認方法をご紹介します。

LINEダイナミック広告について詳しくは下記の記事もご参照ください。

LINEダイナミック広告で必要なタグの設定

スタティック広告の場合は管理画面から取得したタグのコードを設置しますが、ダイナミック広告はダイナミック広告用にタグを修正する必要があるので、注意してください。

LINEダイナミック広告で必要なタグの設定は、

  • ベースコード
  • カスタムイベントコード
  • コンバージョンコード

の3点です。順番に見ていきましょう。

ベースコードをすべてのページに設置する

ベースコードはすべてのページで発火するように設定しましょう。
また、各イベントコードの前に発火させる必要があります。

ベースコードに必要な変数はありません。

カスタムイベントコードを設置する

カスタムイベントコードは、特定のページに訪問したときに発火するように設定します。

基本的には商品IDを取得するのみのシンプルな構成です。
一覧ページ、カートページ、完了ページでは、選択された複数の商品IDを配列形式で設定する必要がありますので、注意してください。

また、すべての商品IDはデータフィードのIDと一致するものを取得してください。タグで取得したIDとデータフィードのIDを突き合せて学習・配信するためです。

各イベントの設置箇所と取得する変数は下記の通りです。

  • 一覧ページ
    • イベント:search
    • 取得する変数:商品ID ※一覧表示された商品のIDを取得する
  • 詳細ページ
    • イベント:detail
    • 取得する変数:商品ID
  • カートページ
    • イベント:cart
    • 取得する変数:商品ID ※カート内の商品のIDを取得する

コンバージョンコードを設置する

コンバージョンコードは、購入完了ページなどに訪問したときに発火するように設定します。

  • 完了(応募/購入)ページ
    • イベント:Conversion
    • 取得する変数:商品ID ※購入した商品のIDを取得する

※現在は、商品の価格情報はLINE Tagでサポートされていません。
売上、ROAS計測はできませんのでご注意ください。ROASを計測したい場合はGoogleアナリティクスなど計測ツールを使用しましょう。

タグの発火状況の確認方法

管理画面でのタグの発火の確認方法

LINEタグ設置後は、管理画面からイベントの発火状況を確認できます。

管理画面>共有ライブラリ>トラッキングタグ(LINE Tag)>ステータスで最新のイベント受信状況が確認できます。

LINE管理画面トラッキングタグ(LINE Tag)
LINE管理画面 トラッキングタグ(LINE Tag)

また、管理画面>共有ライブラリ>オーディエンス>オーディエンス一覧 から、各イベントを使用して作成したオーディエンスのサイズ(推定値)が確認できます。
急にサイズの増減があった場合は、タグ設置状況を確認しましょう。

LINE管理画面オーディエンス

ブラウザのデベロッパーツールでのタグの発火の確認方法

デベロッパーツールとは、ブラウザに用意されているツールで、HTMLやCSS、JavaScriptといったWebサイトの構成要素や通信を確認できます。

広告計測タグは、Webサイトから媒体側へ情報を送っています。
その通信内容を見ることで、タグが正しく発火しているかを確認できます。

ここではGoogle Chromeのデベロッパーツールを用いた確認方法を紹介します。

【デベロッパーツールでの確認方法】

まず、確認したいサイトをGoogle Chromeで開きます。

次に、「F12」キーを押すと、「デベロッパーツール」が開きます。

tag IDがわかる場合は、「Network」の検索窓にIDを入力します。わからない場合は、「tr.line.me」と入力してください。

これは先に述べた通り、タグ発火時にLINEへ通信を行うため、その宛先で検索することで、タグの通信内容を確認するやり方です。

IDでなく上記のドメインで検索した場合は、複数のLINEタグが設置されている場合はいくつも検索結果がでてきます。

検索結果の「Query String Parameters」の欄を確認すると、画像の通り、発火しているイベントを確認できます。

LINEディベロッパーツール

デベロッパーツールではLINEだけでなく他の媒体のタグも確認することが出来ます。

他の媒体のタグを確認したい場合は、実装しているタグのコードを確認し、タグ内に記述されている送信先URLのドメインで「Network」を検索してみましょう。

まとめ

LINEダイナミック広告のタグ設定方法、また設定後の発火チェック方法について説明してきました。

ダイナミック広告においては、タグが正しく設定されていること、変数が正しくとれていること、フィードとIDが一致していることが大事になります。

タグの発火状況はサイトの変更などにより変化することがありますので、定期的に確認することで成果の維持・向上につながります。

本記事の内容がタグの設置、確認のお役に立てば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。