こんにちは!フィードフォースで広告運用コンサルタント兼、Looker認定ビジネスアナリストの森です。
私は広告運用を行う傍ら、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール、Looker の社内エバンジェリストとして、データエンジニアとともにFeedmatic(フィードフォースの広告代理事業)への導入を進めています。
2021年6月時点では、Feedmaticの半数のクライアントへの報告レポートをGoogleスプレッドシートからLookerに移行しました。
Lookerは、Tableauなどと同じくデータの収集・分析・可視化を行うツールで、先進的なテクノロジー企業が採用しています。
今回は、FeedmaticがLookerを使って、広告数値の分析やクライントへの報告をどう変えているかをご紹介します!
もともとクライアントへの報告はGoogleスプレッドシートを利用していました。
しかし、細かな報告を心がけるにつれて「レポートのシートが多いので見やすくしてほしい」といった要望や、「レポートには数字がいっぱいあるけど、結局どこが変わっているのか分かりにくい」などのお声をいただいていました。
そんなニーズを解決するために導入したのがLookerでした。
クライアントが得たい情報を柔軟に表示
Googleスプレッドシートをレポートとして活用していた際には以下のような課題がありました。
- 数字の羅列が中心になってしまいがちで、ひと目で把握しづらい
- 数ヶ月前~数年前のデータを遡って確認しづらい
- 媒体・キャンペーン追加のたびに表・シートの改修が発生する

一方で、Lookerのダッシュボードでは、一つのUIでフィルターによって表示期間や日付単位(日・曜日・週・月)を柔軟に変えられるよう設計しています。
さらに、エンジニアが組み込みで計算した、当月着地見込みの配信金額をトップに表示するなど、クライアントが重視する指標をハイライトしやすいです。

クライアントからも「デフォルトが可視化されていて見やすい」「着地見込み・KPIが把握しやすい」の声をいただいただいています。
クライアントや媒体を横断した分析が可能
また、社内で数値の分析を行う際には、広告数値が各アカウントごとの管理画面やスプレッドシートに点在していたので、同業種のクライアント・媒体を横断した比較分析が行いづらい状況でした。
一方で、Lookerでは一箇所にデータを集約するため、比較分析が容易にできます。
例えば、クライアントの各指標を業界平均と比べて課題を特定したり、媒体ごとの成果の特徴を把握して、提案に活かせます。

よりクリエイティブな仕事に集中する
Googleスプレッドシートと異なり、Lookerではデータエンジニアが各指標の定義をするため、広告運用コンサルタントはほとんど計算式を書く必要がありません。
そのため、一度ダッシュボードが構築されれば、SUMIFSの式を直すなどの非生産的なタスクに時間を使う必要がありません。
レポート・資料作成の時間削減に繋がり、クライアントとのコミュニケーションや施策立案に集中できます。

異常検知やアラートを自動化
Lookerのスケジュール機能を使って、「インプレッションが急に出なくなった」「コンバージョン値を取得できなくなった」などの異常値を、Slackに通知しています。

他にも、使用中のutmパラメータを管理していない場合は自動通知するなど、ルーティンタスクを「Lookerに促される」環境づくりを目指しています。
さいごに
Feedmaticで以前は、週に一度Excelのレポートをメール送付する報告をしていましたが、リアルタイムで数値把握をできるよう、Googleスプレッドシートに移行しました。
現在は、さらに次のステージの広告運用に取り組めるよう、Looker導入を進めています!
この記事ではLookerのメリットを中心にお伝えしましたが、一方でExcelやGoogleスプレッドシートはカスタマイズが容易で、即時の報告や、ローカルでの分析でとても便利です。
目的に応じて使い分けながら、クライアントへの提供価値向上に努めていきます!