幅広い年代や属性のユーザーに対して、効果的にアプローチができる広告として注目されるLINE広告。つぎつぎに新しい機能が随時拡充されており、LINE広告ならではの特徴的な機能も充実しています。

この記事では、これからLINE広告を導入したいと思っている方、より自社の施策にマッチしたLINE広告の運用を検討中の方にむけて、LINE広告の特徴や配信面、配信機能など、知っておきたいLINE広告について”まるごと”紹介していきたいと思います。

LINE広告(旧LINE Ads Platform)とは?

他のSNSではリーチできない顧客層へ幅広くリーチ可能

LINE広告とは、国内における月間アクティブユーザーが8,600万人以上、 日本の人口の68%以上をカバー(※)しているとされるコミュニケーションアプリLINEに配信できる広告です。

アプリの利用率が高く、幅広い年齢層に利用されていることからも、他のSNSやサービスではリーチできない顧客層へのリーチが可能というメリットがあり、もはや集客から販促まで無視できない媒体となっています。

(※ LINE Business Guide 2021年1〜6月期版 v1.5より)

豊富な配信面

LINEアプリ内には、メッセージコミュニケーションだけでなく、LINE NEWSやLINEマンガ、LINEショッピングなどさまざまサービスが展開されています。

LINE広告は、これらサービスへの広告配信が可能で、配信面の種類が豊富な点も大きなメリットです。

LINE広告の全体構成
(画像引用:LINE Business Guide 2021年1月-6月期 P133)

セルフサーブで運用可能

2019年11月にはセルフサーブ機能の提供を開始したことで、事業規模に関係なく各企業や店舗の担当者がオンライン上でアカウント開設、広告運用が可能になりました。

LINE公式アカウントなど他のLINEビジネスプラットフォームとの連携で効果を高める

後に詳しく解説しますが、LINE公式アカウントの友だちを獲得する広告(CPF)、LINE公式アカウントやLINEポイントADで取得したデータをLINE広告の配信に利用できるクロスターゲティングなど、LINEならではの配信機能も提供されています。

LINE広告単体での施策だけでなく、LINE公式アカウントを含めたLINEのビジネスプラットフォームをトータルで検討してくことで、効果をさらに高めることができる点もLINE広告の特徴といえるでしょう。

広告配信面

LINE広告は、LINEアプリ内の様々なサービスだけでなく、LINE広告ネットワークと呼ばれるモバイルアドネットワークを通じて、LINEのファミリーアプリ や 3rd partyアプリへの広告配信が可能です。

一言で「LINEに配信」といっても、利用者の属性や年齢層が異なる多くのサービスに配信できることがわかります。

配信面特徴
Smart ChannelLINEのトークリスト最上部の枠に掲載される。最もアクティブ率の高いトーク画面の最上部に広告が表示されるため、大規模なプロモーションに効果的。

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/smart-channel/
LINE NEWSMAU約6,800万人以上※1と高いアクティブユーザー数を誇るLINE NEWSへ掲載される。購入意欲が高い傾向があり新商品発売情報と相性が良い

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-news/
タイムライン10代から60代まで幅広い年齢層が利用。LINE公式アカウントのブロック状況にかかわらず、タイムラインを利用する全ユーザーにリーチ可能

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/timeline/
ウォレット“LINEのおサイフ”である「ウォレット」タブに広告を掲載。
月間利用者数5,400万人超の幅広いユーザーへのリーチが可能。

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/wallet/
LINEマンガアプリダウンロード数2,300万を突破するスマートフォン向け電子サービス、LINEマンガ・LINEマンが内に広告を掲載
15-19歳の利用が27%、20-30代の利用が60%

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-manga
LINE BLOG著名人をはじめとしたユーザーの外部への情報発信として利用されるLINE BLOGに広告を掲載。ユーザーの属性は男女比率 3:7で女性の方が多い。全体に占める年代の内訳を見ると20-40代が中心層で79%

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-blog/
LINEポイントLINEポイントは、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」などの指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービスのこと。
ユーザーの属性は男女比率 3:7で女性の方が多く、全体に占める年代の内訳を見ると40代-50代の利用が53%以上

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-point/
LINEショッピングLINEショッピングはLINEアプリ上から購入できるショッピングサービス。男女比率 3:7で女性の方が多く、全体に占める年代の内訳を見ると20代後半、30代、40代前半(25-34歳:39%、35-44歳:39%)と年齢層が高め

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-shopping/
LINEチラシ地域のセール・特売情報を閲覧できるデジタルチラシサービスであるLINEチラシに広告を掲載。ユーザーがスーパーやドラッグストアなどの店舗での購入を検討している際に閲覧する可能性が高く、購買意欲の高いユーザーにアプローチが可能。
ユーザーの属性は、男女比率は女性の方が75%と多く、全体の半数以上が40代以上。

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-flyer/
LINEクーポン全国50,000店舗で利用可能なクーポンサービス。月間利用者数5,200万人「ウォレット」タブや「LINEクーポン」のLINE公式アカウントがサービスへの主な導線となっており、普段からお得情報に敏感な40~50代女性をメインターゲットにした広告リーチが可能。

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-coupon/
LINE広告ネットワーク
(LINE Ads Platformfor Publishers)
5,400万MAU(LINE広告ネットワーク内の重複を除く) にリーチ可能なモバイルアドネットワーク。ライフスタイル系アプリやマンガアプリなど多くのジャンルの3rd Partyアプリへの広告配信が可能。

https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-ads-network/

LINE広告のクリエイティブ

Card・Square・Vertical・Carusel・画像+テキストの5つのクリエイティブが利用できます。掲載面ごとにそれぞれ使用できるフォーマット(静止画・動画)が異なるため、媒体資料で最新の情報を確認しましょう。

LINE広告のクリエイティブ
(LINE Business Guide 2021年1月-6月期よりを参考にFeedmaticにて作表)

広告配信機能

LINEデモグラフィックデータ配信

LINEが保有するオーディエンスデータをもとに、年齢・性別・地域・興味関心・詳細設定セグメント(配偶者・子供・携帯キャリア・テレビ視聴頻度を設定)をターゲット指定し配信することができます。

LINEは、他のSNSとは異なり実名や詳細なプロフィールを登録せずに利用することができます。そのため、LINEデモグラフィックデータ配信におけるオーディエンスデータは正確な属性データではなく、統計に基づく推定で割り出された「みなし属性」によるものです。

みなし属性とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴(スタンプ購入履歴、LINE公式アカウントの友だち登録履歴など)をもとに分類したものです。

オーディエンス配信

オーディエンス配信では、ユーザーのデータを利用してオーディエンスを作成し、対象ユーザーに広告を配信できます。

例えば、サイトやアプリ内での行動データ(ウェブトラフィック、モバイルアプリイベント)、端末識別IDなどを元にオーディエンスを作成できるため、より詳細なターゲティングが可能です。

また、ハッシュ化(匿名化)された電話番号やメールアドレスをアップロードし、オーディエンスを作成できます。

自社が保有する電話番号やメールアドレスといった、ユーザーデータをもとにオーディエンスを作成し広告配信することで、自社の既存ユーザーを対象にした広告配信だけでなく、既存ユーザーの除外・既存ユーザーを基にした類似配信で、新規ユーザーに対してのリーチが可能です。

クロスターゲティング機能を使った配信

LINE広告ならではの配信機能に「LINEクロスターゲティング」があります。

広告アカウントに紐づいているLINE公式アカウントの「友だち(ターゲットリーチ)」、「ブロック中の友だち」のそれぞれ一つずつのオーディエンスを作成し、これらのオーディエンスへのターゲティング配信が可能です。

これらのオーディエンスをもとに類似オーディエンスの作成ができるため、自社公式アカウントに類似した未接触のユーザーへの広告配信も可能です。

類似配信

類似配信機能では、ソースオーディエンス(コンバージョンオーディエンスやアップロードした顧客情報)に類似したユーザーに対してオーディエンスを拡張して配信します。

類似配信の活用で、接点のあるなしを問わず、ソースオーディエンスに類似した新規ユーザーに対してもリーチすることが可能です。

類似配信が可能なオーディエンス
  • ウェブトラフィックオーディエンス
  • モバイルアプリ
  • LINE公式アカウントの友だち
  • IDFA/AAIDアップロード
  • 電話番号アップロード
  • メールアドレスアップロード
  • 動画視聴オーディエンス

類似オーディエンスのサイズは1~15%まで選択が可能です。類似度が高いほどアクションの確度は高まりますが、配信母数は少なくなり、 逆に類似度が低いほどアクションの確度は下がりますが、配信母数が増えることに注意が必要です。

また、2020年9月に類似オーディエンスのサイズを自動で調整する機能が追加されました。これまでは1~15%の拡張度合を手動で選択する必要がありましたが、この自動調整機能を使うことによりLINEのエンジンにより最適なオーディエンスサイズをリアルタイムで調整できます。

尚、こちらの自動調整機能の利用には自動入札を利用していることが必須となりますのでご注意ください。自動入札では、学習促進のため配信開始当初はオーディエンスを広く取る傾向があると推測されます。配信開始時はCPAの高騰や急激な日予算消化には注意して利用を進めましょう。

リエンゲージメント配信

アプリをインストール済の休眠ユーザーを対象に広告を配信して再利用を促します。

購入やカート追加、商品詳細閲覧などユーザーのアプリ内イベントに応じてターゲティングができるので、より目的につながりやすいユーザーへの広告配信が見込めます。

Cost Per Friends(CPF)

CPF(Cost Per Friends)とは、 LINE広告(旧LINE Ads Platform)を通じてLINE公式アカウントの友だちを獲得する広告商品です。

多くのユーザーが利用しているLINE NEWS面やLINEアプリのタイムライン面、Smart Channel面に友だち追加を促す広告を配信することで、友だちを獲得する接点を大幅に増やすことができます。

LINEスタンプの獲得のようなインセンティブを用いることなく、自発的に友だち追加を促すため関心度の高い「友だち」の獲得が期待できます。

また、友だち登録時にはじめて料金が発生する「友だち追加課金型(CPF)」であるため、LINEスタンプを活用した施策より低コストで開始することが可能です。

LINE Dynamic Ads(LINEダイナミック広告)

LINE Dynamic Adsは、ユーザーの閲覧履歴など興味関心に基づいて最適化された広告を動的に配信するダイナミック広告です。

ユーザー一人ひとりに関連度の高い商品をアイテム単位で訴求でき、商品毎に遷移先を設定できるため、高い広告効果が期待できます。

2019年6月にはプロスペクティング(類似)配信機能がリリースされ、既存ユーザーに加えて自社の顧客に類似した未接触ユーザーへのダイナミック広告の配信が可能となりました。

配信面は、「タイムライン」「LINE News」「LINEマンガ」「LINE BLOG」「LINEポイント」、「LINEショッピング」「LINEウォレット」「LINEチラシ」が利用できます。

LINE Dynamic Ads タイムラインにおけるカルーセル形式イメージ
LINE Dynamic Ads タイムラインにおけるカルーセル形式イメージ

LINEクロスターゲティング~LINE公式アカウントのデータ活用

クロスターゲティングとは、「LINE公式アカウント」「LINE広告(旧LINE Ads Platform)」「LINE Sales Promotion」の各サービスを通じて取得したデータを横断的に広告配信へと活用できる機能です。

現在は、LINEポイントADおよびLINE公式アカウントで取得したデータを、LINE広告の配信に利用することができるのですが、ここでは、LINE公式アカウントのユーザーデータをLINE広告に活用するケースについてご紹介します。

LINEクロスターゲティングでは、LINE公式アカウントの管理画面で作成したオーディエンスの公開設定を”公開”にすることで、LINE広告のオーディエンスに活用することができます。

LINE公式アカウントの管理画面で作成できるオーディエンス
  • ユーザーIDアップロード:TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンス
  • クリックリターゲティング:過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンス
  • インプレッションリターゲティング:過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンス
  • チャットタグオーディエンス:チャットに付けたタグを対象にしたオーディエンス
  • 追加経路オーディエンス:特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンス

例えば、自社のLINE公式アカウントの友だちに対してメッセージを配信後、メッセージを開封したユーザーを除いて、LINE広告を配信することで、新規顧客へのキャンペーン告知やブランド認知につなげるということが可能になります。

また、2021年1月27日からはLINE広告で作成したオーディエンスをLINE公式アカウントに対して共有することが出来る機能がリリースされました。これによりLINE広告で成果の良かったオーディエンスを公式アカウントでも利用できるようになったため、LINEプラットフォーム内でさらにデータを横断的に活用することが可能となります。

まとめ

LINE広告のアップデートはめまぐるしく、今後もますます機能拡充に期待できます。

とりわけ、LINEのクロスプラットフォーム構想が進むことによって、LINE広告と他サービスとの併用でできることの幅が拡がり、認知から獲得、CRM連携によるLTV向上までフルファネルを見据えたコミュニケーション設計が可能となるでしょう。

今後もLINEのビジネス活用に関するお役立ち情報を積極的に発信していきたいと思います。